海外赴任することになったけど、単身赴任するか、家族帯同にするか迷っている人
✅今度、海外赴任することになったんだけど、単身赴任にするか、家族帯同にするか迷っているんだ。
✅単身赴任になりそうなんだけど、本当に単身赴任でいいのか悩んでいるんだ。
✅単身赴任のデメリットってたくさんあると思うけど、どんなデメリットがあるか分からない。
僕も単身赴任も、家族帯同の生活も経験しているから、ケイタ君の気持ちよく分かるよ。今日は、僕が経験した単身赴任のデメリット10選を伝えるね。
✅本記事のテーマ
【海外駐在歴8年】単身赴任のデメリット10選!単身はやはり寂しい?
本記事の活用法
・単身赴任のデメリットを知ることによって、「家族帯同にするか」、「単身赴任にするか」決める参考にする
※なお、この記事では夫が単身赴任をして、妻と子ども2人が日本に残るケースを想定しています。
(もちろん、京都精華大学前学長のウスビ・サコ教授のように、奥様を中国に単身赴任をさせて、サコ先生が子ども二人を日本で世話をするというケースもあります。詳細は以下の本に書かれています。)。
- 海外単身赴任のデメリット①:とにかく寂しい
- 海外単身赴任のデメリット②:子どもの成長が見られないのが、とにかく苦しい
- 海外単身赴任のデメリット③:親族などの冠婚葬祭の機会を逃す
- 海外単身赴任のデメリット④:料理、洗濯、掃除など家事全般を1人でやらないといけない
- 海外単身赴任のデメリット⑤:家事以外のことも、全部自分でやらなければならない
- 海外単身赴任のデメリット⑥:治安の悪さや娯楽のなさなどで外に出られないこともある
- 海外単身赴任のデメリット⑦:風邪や熱が出たとき、かなり大変
- 海外単身赴任のデメリット⑧:ネット環境が悪い国だと、インターネットで映画や動画などを気軽に見れなくなる
- 海外単身赴任のデメリット⑨:在留邦人が少ない国だと、週末の遊び相手がいつも一緒で飽きてしまうこともある
- 海外単身赴任のデメリット⑩:虫が苦手な人は、1人で害虫駆除をしなければならない
- 単身赴任のデメリット10選!単身はやはり寂しい?~まとめ~
海外単身赴任のデメリット①:とにかく寂しい
土日などで1人の時間が、とにかく寂しい
単身で海外に赴任しているわけなので、当然、土日などの1人の時間が多くなります。
外出できるレベルの治安の国だったり、日本と変わらないレベルの娯楽施設、レストラン、ショッピングモールなどがある国であったりしたら、寂しさは少しは紛れるかもしれません。
でも、言葉も文化も違う国で、1人の時間が多いのは、それなりにストレスを感じます。外に出るのが億劫になって、家の中に引きこもりがちにもなります。
僕は活発な方じゃないから、ホント出不精になってしまいそう。
もちろん、現地人や職場の日本人の同僚などと、仲良ければ、寂しさは紛れると思います。
でも、みんながみんな、積極的で活発なわけでもないので、「現地での寂しさを紛らわす方法」を赴任前に考えておいた方がいいでしょう。
僕は治安などの理由で、外に出なくなったときがあったよ。その時は家で「ネット麻雀」と「Netflix」で暇をつぶしていたよ。
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日本にいる妻子や友人・知人らと、直接会えない
当然、海外赴任をしているため、日本にいる妻子や友人らと直接会うことができません。
これが日本国内での単身赴任で会ったら、「週末だけ自宅に戻る」ということも可能です(もちろん、難しいケースもあるでしょう)。
しかし、これが外国だった場合、当然、気軽に「週末だけ自宅に帰る」という技が使えません。仮にアフリカのガボンに滞在してた場合、最短でも1.5日くらいはかかります。
「日本だったら、簡単に会えるのに・・・」というストレスは、結構辛いものがありましたね。
もし赴任先が日本から遠い国だった場合、妻子や友人らになかなか会えないという点は頭に入れておきましょう!
時差の関係で妻子や友人らと、話す時間帯も制限される
海外に赴任すると、ほとんどの国で日本との時差が発生します。
1~2時間程度なら、それほど時差が気になりませんが、例えば以下のように時差が日本とメチャクチャある国もあります。
日本との時差の幅が 大きい都市 (サマータイムは除く) | 時差 | 日本時間 (時間は一例) | 現地時間 (時間は一例) |
---|---|---|---|
ニューヨーク (アメリカ) | +14時間 | 午後11時 | 午前9時 |
ブエノスアイレス (アルゼンチン) | +12時間 | 午後11時 | 午前11時 |
パリ(フランス) | +8時間 | 午後11時 | 午後3時 |
これだけ時差があると、気軽にLINE電話やSkypeもできないね。
特にNYなんて、時差が14時間もあるもんね。
この時差のせいで、妻子や友人らとLINE電話などができる時間帯が制限されてしまいます。
この時間の制限は、特に「愚痴を聞いて欲しい」ときにストレスを感じます。愚痴は吐くだけで、スッキリすることが多いですが、それがすぐにできないというのは、結構ストレスになります。
時差の問題は、海外在住者が必ず乗り越えないといけないものなので、自分なりの時差対策を考えておきましょう。
海外単身赴任のデメリット②:子どもの成長が見られないのが、とにかく苦しい
子どもの成長の瞬間を見れてこそ、幸せを感じる
単身赴任者にとって、「子どもの成長の瞬間を見れない」のは、最大の苦しみと言って過言ではないです。
例えば、以下のような瞬間は、親としては絶対に見たくありませんか?
この中で、私は長男の入学式には出られませんでした。かなり心残りです。
やはり、親としては子どもの成長を直に見れてこそ幸せを感じられると思うので、「子どもの成長を感じる機会を逃す」という単身赴任のデメリットは、よく理解しておきましょう。
帰国後の再開時に、子どもが私のことを認識してくれなかった
数年前に私はアフリカのガボンから日本に家族3人(妻と子ども2人)を帰国させて、単身生活がスタートしました。
もちろん、毎日のようにLINE電話やSkypeで子どもたちと連絡は取っていました。
そして、家族3人を帰国させてから、半年後に日本に帰国しました。そして、家族との再会を果たしました!
でも、当時2歳の下の子が、会った瞬間に私のことを認識してくれませんでした。これは超悲しかったです。
しばらくして、「パパが帰ってきた!」と分かり、近寄って来てくれました。ホント辛かったですね。
下の子は、半年間別居している間に、すごく日本語を話せるようになっていました。子どもの成長の機会を見逃して、悲しい思いをしましたね。
海外単身赴任のデメリット③:親族などの冠婚葬祭の機会を逃す
単身赴任者は当然、海外で生活をしているため、日本になかなか簡単に帰ることができません。
私も海外赴任8年間中に、友人から招待を受けた結婚式に一度も参加することができませんでした。これは仕方のないことかもしれませんが、やはり悲しいですよね。
また、「親や親族の死に目に会えない」ことがある点は、絶対に認識しておきましょう。
私もアフリカのマリに赴任しているときに、父親が危篤になり、急遽日本に一時帰国することになりました。父親が亡くなった1時間後くらいに病院に着きましたが、最後の瞬間にその場にいられなかったのは、今でも心残りです。
これは海外に住んでいる日本人で、日本に親族が住んでいる方全員に当てはまることですね。
海外単身赴任のデメリット④:料理、洗濯、掃除など家事全般を1人でやらないといけない
家事全般を1人でやらないといけないって、日本の一人暮らしでも同じことじゃないの?
確かに日本の一人暮らしと同じだけど、海外だと料理、洗濯、掃除などで勝手が違うことがあるんだ。
対応策としては、「お手伝いさんを雇う」もしくは「ルンバなどのお掃除ロボットを使う」などがありますね。参考記事は以下のとおりです。
あと、家事全般にも役立つ便利グッズを以下の記事で紹介してます。参考にリンクを置いておきますね。
海外単身赴任のデメリット⑤:家事以外のことも、全部自分でやらなければならない
単身赴任者が家事以外で1人でやらなければいけないことは、意外と多い
単身赴任で1人でやらなければいけないのは、家事だけではありません。赴任先の組織の人が手伝ってくれることもありますが、以下のようなことを1人でやらなければならないことがあります。
僕は、iPhoneのwifiが使えなくなって、お店に行ったり、appleに電話したりして、何とか無料で直してもらったことがあったよ。あれは大変だったよ。
1人で全部対応って、英語やフランス語を使って対応したんでしょ?それは大変だね・・・
そうだね。英語が苦手な人は、TOEIC600点をまず目標に頑張ろう!詳しくは以下の記事を参照してみてね。
ガボンでのマンションの退去時に苦労した話
単身状態だったガボンでの帰国前の話です。海外苦労話の1例として、参考にしていただければと思います。
ガボンから日本への帰国前日に、マンション退去のための現場確認がありました。1人の不動産屋の職員と思われるアフリカ人(多分ガボン人)が、玄関から入ってきた瞬間、私に対して以下のような発言しました。
「ミスター鈴木、俺たちは兄弟だ。もう日本に帰国するんだろ?だったら、何か俺にくれないか?あのベビーサークルがいい。もう使わないだろ?」
このときの「ベビーサークル」って以下のような商品です。
この職員の話を聞いた瞬間、「はぁ!?見ず知らずのお前なんかに、なんでベビーサークルをあげないといけないんだよ!ふざけるな!」って思いました(言葉が乱暴ですみません)。
「機嫌を悪くされると、敷金が返って来なくなるかもしれない」と思い、怒りを抑えながら、部屋の現況確認をしました。
無事に現況確認が終わっても、「ミスター鈴木、やっぱりあのベビーサークルくれないか?」としつこいので、代わりに半分壊れているものをあげました(何をあげたかは忘れてしまいました)。
こういうかなり手強い交渉も1人でやらないといけない場合もあるので、単身赴任をされる方は、肝に銘じておきましょう。
海外単身赴任のデメリット⑥:治安の悪さや娯楽のなさなどで外に出られないこともある
海外では治安や、娯楽施設がない(=行くところがない)という理由で、家に引き籠りになりがちです(もちろん、国によって違いますが)。
家にいるので、家族のいない単身赴任者はかなりの孤独とストレスを感じます。
治安などの理由別に詳しく見ていきましょう。
治安が悪くて、車以外の外出が難しい
まず、治安上の理由で外出が難しいケースがあります。私が経験したケースは以下のとおりです。
結構、怖い経験してきたんだね。外出できないと、ストレス溜まりそう。。。
治安上、外出ができる国だったら、もちろん積極的に外に出て、リフレッシュした方がいいよ。でも、スリなどの犯罪には気を付けてね。
娯楽のなさ、遊びにいけるところがない
これはアフリカのマリとガボンに駐在していたときの話ですが、アフリカでは一般的に先進国にあるような娯楽施設(例えば遊園地など)はありません(もちろん、アフリカでも国によっては、先進国のような娯楽施設がある国もあります)。
この娯楽のなさは、治安が悪くて、車で移動しないといけないような単身赴任者にとっては、かなりのストレスです。
私は、治安上の理由で外出が難しいマリのバマコで、週末だけ公園と動物園に行っていました。ちょっとした運動と、気晴らしはできましたが、そこくらいしか行くところがありませんでした。
ガボンでは首都のリーブルビルに公園らしい公園がなくて、すごくストレスが溜まりました。
このような自分がリフレッシュできる娯楽施設がなさそうな国や都市に単身赴任される方は、自分なりに家でできる趣味やゲームなどを持って行くようにしましょう。
「動画配信サービス」と「VPNサービス」を利用して、日本のドラマや映画などでリフレッシュしよう!
海外赴任中には動画配信サービスとVPNサービスで日本のドラマなどを見て、時間を潰しました。それぞれ2週間~1ヶ月程度無料体験期間があるので、時間がある今のうちに、自分に合う動画配信サービスを見つけておきましょう!
また、これらの動画配信サービスを見るには、VPNサービスに申し込む必要があります。オススメは「海外から16社の動画配信サービスを見れて、多くの外国から安全に見られる」「【MillenVPN(ミレンブイピーエヌ)】」がオススメです。
日本人が珍しい地域だと、現地の人からジロジロ見られてストレスが溜まる
アフリカではまだまだアジア人、日本人は特に少なくて、珍しい存在です。こういうアジア人が少ない国や街に行くときは、あなたは本当にジロジロ見られます。
時々、「ニーハオ」と言って話しかけられることもありますが、やはり日本人なので、「ニーハオ」と言われて、いい気分はしませんよね。結構ストレスも溜まります。
日本に住んでいる私たちも、アフリカなどからの黒人の方が歩いていると、「ジロジロ」見ることってありませんか?
「ジロジロ見る」ことは、絶対にやめましょう!アフリカなどからの黒人の方にストレスを与えたくないですからね。
この「ジロジロ見られる」ストレスはやはり辛いものがありましたね。もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にご覧ください。
海外単身赴任のデメリット⑦:風邪や熱が出たとき、かなり大変
これは日本でも苦しみは同じですが、単身赴任だと、もっと辛いものがあります。実際、私が単身生活時に風邪などをひいたときの辛さは、以下のような感じでした。
なるほどね。日本以上に言葉の面で苦労しそうだね。日本からの常備薬はしっかり準備しておきたいね。
本当にそうだよ。やっぱり日本の薬の方が、海外の薬より安心するよね。
海外単身赴任のデメリット⑧:ネット環境が悪い国だと、インターネットで映画や動画などを気軽に見れなくなる
海外生活を快適に過ごす絶対条件の1つが、「インターネット環境」です。ネットがないと、海外生活は快適に過ごせません。特に単身赴任者はインターネットがないと、結構辛いです。
私は、インターネットがない時代に遠いアフリカなどに赴任されていた方々を心から尊敬しています。
まず、世界のインターネットの現状が分かる表を見ていきましょう!
世界のインターネットの現状
この表は、1つの国の総人口の内、何%の人がインターネットを使っているかを表しているよ。アフリカで経済発展が進んでいるケニアでさえ、32.7%とかなり低いね(日本は82.9%)。
ということは、アフリカのもっと貧しい国は、さらにインターネットが使える人が減るんだろうね。
次に、この表は、全世界のインターネットユーザーを各国の人口の割合で表したものです。やはり、人口が多いアフリカの低さ(高くても、4.0%)が目立ちますね。
なるほどね。自分が赴任する国が、インターネットをどれだけ使っているのかは、知っておいた方がいいね。
赴任国のネット環境・スピードを調べよう
また、赴任国のネット環境(特にスピード)は確認するようにしましょう。
光ファイバーなら、Youtubeなどの動画も見られますが、ADSLだと、スムーズには動画見られない場合があります(10年位前のアフリカのマリがそうでした)。
赴任先のネット環境については、日本語で調べるのは難しいので、赴任先の日本人の方や、友人などに聞きましょう。
海外単身赴任のデメリット⑨:在留邦人が少ない国だと、週末の遊び相手がいつも一緒で飽きてしまうこともある
単身赴任者は基本的に家で1人になりますが、週末は暇になりがちです。
日本や先進国であれば、在留日本人も多いので、一緒にレストランに行ったり、買い物をしたりできます。
ただし、これがアフリカなどの在留日本人が少ない国だと、そもそも週末を一緒に過ごす人が限られてしまいます。
私は在留邦人数20人程度のマリに2年間いました。その内の半数以上が同じ職場の日本人でした。必然的に、週末もこの日本人の方々とよく「家飲み」をしたり、「レストラン」に行ったりしていました。
同僚の日本人たちと仲が良かったので、楽しい思い出になっていますが、在留邦人が少なく、職場の日本人とも仲が悪かったら、ストレス結構溜まりますね。
外国では遊ぶ相手が限られてしまうので、1人でもリラックスができる趣味などを持つようにしましょう。パソコンでできるゲームなどもオススメです!
海外単身赴任のデメリット⑩:虫が苦手な人は、1人で害虫駆除をしなければならない
私は自慢ではありませんが、害虫駆除が苦手です。特にゴキブリ(以下、「G]と呼びます)は退治できません。スリッパで叩いて、Gを潰すなって絶対にできません。
単身暮らしの場合、自宅にGが出てきたら、あなた自身が退治しなければいけません。
また、地球上で最も人を殺している「蚊」とも闘わないといけません。特にハマダライカという「マラリア」を媒介する蚊が家に入って来る可能性もあります。
そういう命にも関わりうる「害虫」と一人で闘わないといけないのは、結構大変です。
害虫対策については、以下の記事で解説しています。良かったら、こちらも参考にしてください。
単身赴任のデメリット10選!単身はやはり寂しい?~まとめ~
いかがでしたか?ちょっと長かったので、簡単に今日のおさらいをしておきましょう。
ありがとう、鈴木先生。単身赴任のデメリットが全て分かったよ。
この他にもデメリットがあるかもしれないけど、よく家族や子どもの将来のことなども考えて、「単身赴任」にするか「家族帯同」にするか決めてね。
以下のページで期間別の海外赴任準備リストについて詳しく解説しています。興味のある方は参考にしていただければと思います。
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