【海外赴任】外国人スタッフ(部下)との仕事のコツ3選について徹底解説!

【海外赴任】 外国人スタッフ(部下)との 仕事のコツ3選について徹底解説! 海外赴任コース
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ケイタ君
ケイタ君

海外赴任先の外国人スタッフ(部下)との仕事で悩んでいる人
✅今度、海外赴任することになったけど、僕、外国人と仕事したことないよ
✅語学も心配だけど、何よりどうやって接すればいいのか分からないよ
✅指示出しや、接し方のコツを教えてほしい!!

今日はこういった疑問に答えていくね。

鈴木先生
鈴木先生

本記事のテーマ
【海外赴任】外国人スタッフ(部下)との仕事のコツ3選について徹底解説!

本記事の構成
1.コツ①:日本人とは違うことを意識する
2.コツ②:指示と期限を明確に
3.コツ③:その国の文化や宗教を尊重する
4.まとめ

記事の信頼性

筆者は、元国家公務員(元外交官)、フランスやアフリカなどで約8年間の海外滞在経験あり。
フランス、マリなどでフランス人やマリ人スタッフと仕事をした経験がある。

読者の皆さんへの前置きメッセージ
 本記事では「海外赴任先で外国人スタッフと、どうやって接すればいいのか分からない!」と悩む方向けの記事です。

 私も海外赴任前は、あなたと同じで、「海外で本当に仕事ができるんだろうか」と悩んでいました。もちろん語学の心配もありましたが、何より「自分の指示通りに、外国人スタッフ(部下)が動いてくれるのかな。外国人スタッフにバカにされないかな」と本気で悩んでいました。

 ただ、実際、外国人スタッフ(部下)と仕事をしていくうちに、「この3つの原則さえを守っていれば、基本的に問題ない」ということが理解できてきました。これは、日本人と仕事をしているときにも、当てはまる原則でもあります。

 この3つの原則をしっかり理解することができれば、あなたの海外勤務は、きっと有意義なものになるでしょう。海外赴任はあなたが海外で仕事をしないと、成り立ちません。だから、仕事が満足いくものになると、海外生活もとても楽しくなりますよ。

 ぜひ、この記事で外国人スタッフ(部下)との接し方や指示出しのコツをマスターして、一生に一度かもしれない海外赴任を楽しんでくださいね!

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外国人スタッフ(部下)と働くコツ①:日本人とは違うことを意識する

外国人スタッフは日本人ではないことを意識しよう

 部下である外国人スタッフと仕事をするコツの1番目は、外国人スタッフは「日本人ではない」という点を意識することです。当たり前のことですが、意外と忘れがちなことです。

日本で働いているわけではない

 当然ですが、海外赴任をしているとき、あなたは外国で仕事をしています。たとえ、日本の会社の支社や事務所であったとしても、そこは外国です。外国であるため、日本の慣習や文化がそのまま通じないことがあります(例えば、空気を読む、話の行間を読むなど)。

 日本で働いているときは、外国人のスタッフと働く機会もありますが、その外国人は日本の仕事の習慣ややり方に慣れています。一方の現地人スタッフは、日本人との仕事には慣れているかもしれませんが、日本に行ったことがない、日本人と仕事をした機会が少ない(もしくは、ない)人もいます。

 まずは、日本ではなく、外国で仕事をしていることを常に意識しましょう

ケイタ君
ケイタ君

確かに事務所に日本人が多くて、日本語が多く飛び交っていても、そこはあくまで外国なんだね。

日本語が話せるからといっても、あくまで外国人であることを認識する

 また、現地外国人スタッフの中には、日本語が話せる人もいます。例えば、配偶者が日本人、日本留学組、日本が好きで必死に日本語を勉強して、日本語が話せるようになった人など、様々なタイプのスタッフがいます。

 彼らが日本語を流暢に話すあまり、彼らのことを日本人と同様に扱ってしまうことがあります

 例えば、「〇〇さん、これやっておいて!」といった感じで、適当に仕事を丸投げしても、その現地スタッフは、よほど日本人との仕事に慣れている場合を除き、「自分は何をやったらいいのか分からない」状態に陥ります

 また、フランス人やアフリカ人の中には、日本よりメールを読まない人たちもいます(例えば、ドライバーや清掃の人たち)。日本人ならメールを読まないというのはあり得ないことですが、現地人スタッフの中には、メールではなく、口頭で伝えないと、指示が届かないということもあります。

 そのため、最初はメールで指示を出してみて、反応や対応が遅ければ、口頭での指示出しなど、柔軟に対応を変えていく必要があります。現地人スタッフは日本人ではない「外国人」であることを意識しましょう。

鈴木先生
鈴木先生

8年間、フランス語圏に住んでいた僕の経験から話すと、メールを送っただけでちゃんと対応をしてくれる人は、多くなかったよ。メール+補足の口頭説明というやり方が、外国人スタッフには有効だったね。

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外国人スタッフ(部下)と働くコツ②:指示と期限を明確に

指示は明確に

 コツの2番目は、「指示と期限を明確にすること」です。これって意外と日本でもできていないことではないでしょうか。

明確に指示をしないと、動いてくれない

 基本的に外国には、「以心伝心」や「空気を読む」といった文化はありません。現地人スタッフにやってもらいたいことは、明確に指示をしないと、彼らは動いてくれません

 日本で働いているときも、「メールだけだと、ニュアンスが伝わりにくいから、電話で補足説明をしておくか」ということがあると思います。外国では、この補足説明がとても重要になります

 なぜなら補足説明をしておかないと、自分は「Aをやってもらいたい」と思っていたことを、現地人スタッフは「Bをやればいいんだな」と勘違いすることがあります。

ケイタ君
ケイタ君

お互いが文化の違いから、勘違いしてしまうってことかな?

 例えば、今度、本社から社長が現地のパリ事務所に来ることになったとします。社長の宿泊するホテルを予約することになったDさんは「社長が好きなエッフェル塔近くのホテルを探しておかないと」と考え、現地人スタッフEさんに「社長が好きなエッフェル塔近くのホテルを探しておいて」とメールでお願いしたとします。

 指示を受けた現地人スタッフEさんは、「エッフェル塔近くのホテルを探せばいいんだな予約はまだね」と捉えます。ただ、Dさんとしては、「探す=予約する」という認識でいましたが、現地人スタッフEさんは「探す=探す」と捉えていました。そのため、一向にホテルの予約が進みませんでした。

 この例でも、DさんがEさんに口頭で補足説明をしておけば、このような誤解は防げたと思います。ホテルを予約してもらいたければ、「ホテルを予約しておいて!」 と明確に指示を出さないといけません

鈴木先生
鈴木先生

特に日本語で指示を出しているときに、このような誤解は生じるので、気を付けよう!

自分の仕事の内容や役割が明確に決まっている

 現地外国人スタッフは、基本的に自分の役割以外のことをしようとしません。例えば、現地人スタッフが、秘書だった場合、秘書業務(アポ取り、配車の手配、スケジュール管理など)以外のことは基本的にしてくれません。

 私が勤務したことのあるフランスでは、各自の仕事の範囲が明確に決まっていました。そのため、日本のように「何でも屋さんの若手職員」といった存在は、現地人スタッフの中にはいません。各自の役割や仕事の内容を十分に認識して、指示を出す必要があります

 また、そのような現地人スタッフが気を利かせて、「この仕事、終わらせておきました!」ということもほぼありません。もちろん現地人スタッフの中には、大変優秀な方もいて、ファインプレー的に仕事をしてくれる人もいないこともないですが、レアケースです。

 やはり、現地人スタッフの業務の範囲を意識して、現地人スタッフに指示を積極的に出していくことが必要になります。

鈴木先生
鈴木先生

日本のように、指示がなくても、何でもやってくれる職員はレアなので、その都度、指示を明確に出していこう。

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外国人スタッフ(部下)と働くコツ③:その国の文化を尊重する

職場でも国の文化を尊重しよう

 コツの3番目は、「その国の文化を尊重する」です。文化の尊重は頭で分かっていても、意外と実践することが難しいです。私の経験談も交えて、説明していきます。

基本的に残業はしない

 まず、(国や組織にもよると思いますが)外国人スタッフは基本的に残業をすることはありません定時にほぼ必ず帰ります。特に労働者の権利の強いフランスやフランス語圏アフリカでは「残業しない」意識が強いです。

 日本人のように、「残業して仕事を終わらせればいいや」という感覚は、外国人スタッフには基本的にありません。今日できなった仕事は、「明日やればいいや」という感覚です。

ケイタ君
ケイタ君

残業ありきの日本人とは、仕事に対する根本的な感覚が違うんだね!

 残業をしない背景として、フランスの労働法の規制が強い点も挙げられますが、女性の社会進出が進んでいる点も見逃せません

 フランスでは、女性の社会進出が日本より進んでいます(例えば、2023年時点の女性国会議員の割合は、日本が15.6%であるのに対し、フランスは39.5%もあります(内閣府男女共同参画局HPより))。そのような女性の中には、子どもも保育園や学童などに預けている人も多いため、定時で仕事を終わらせないといけません。

 子どもの送迎は、女性だけに限った話ではありません男性も積極的に行っています。私もパリで子どもを学校に送っていたので、よく分かりますが、パパが送迎をしているケースをよく目の当たりにしました(もちろん、日本でも家事と育児を頑張っているパパはたくさんいます)。

 仕事より家族を優先する。海外では家族ファーストが当然なので、我々日本人も外国人スタッフのこういう「文化」に配慮する必要があります。

鈴木先生
鈴木先生

僕もフランスで「家族ファースト」の重要性をよく学んだよ。

宗教的配慮をお忘れなく

 また、外国人スタッフに対する「宗教的配慮」も必要です。ここではフランスでのキリスト教マリでのイスラム教の二つについて解説します。

フランスでは、クリスマス前後に仕事が進まなくなる

フランス語でクリスマスという意味の「Noël」

 まず、フランスではそれほどキリスト教的な配慮が必要なわけではありません。ただ、仕事をする上では、「クリスマス前後は仕事が進まない」という点は覚えておきましょう。

 フランス人にとって1年の中で番大事なのは、クリスマスです。日本人もお正月前後に「仕事なんてやってられるか!」というだらけた気分になりますが、フランス人もクリスマス前後はクリスマスお祝いモードで、仕事に身が入りにくくなります。

ケイタ君
ケイタ君

日本人が、正月前後に仕事に身が入らないのと同じだね。

 日本だと、クリスマス前後は「まだ仕事ができる」期間ですが、フランスではほぼ仕事が進まなくなります。フランスではクリスマスは家族と過ごすのが当たり前のため、仕事の優先順位が下がります。

 そのため、クリスマス前後は大らかな気持ちで、外国人スタッフの仕事ぶりを見るようにしましょう!因みに、フランス人は1月2日から仕事モードに入ります。これも文化の違いですね。

マリでのイスラム教の重要性

イスラム教でとても重要なお祈り

 また、西アフリカのマリで勤務していたときのイスラム教の話です。イスラム教は毎日メッカの方角に5回お祈りをしないといけません。これは仕事をしているときも、行われます。

 ここで「〇〇さんは、またお祈りでサボっているのか!」と怒りを覚えてはいけません。イスラム教のマリ人スタッフにとっては、お祈りは仕事以上に重要なものなのです。

 日本人の感覚からすると、「机に座っていない=サボっている」と考えている人も少なからずいます。この感覚は、海外では捨てた方がいいです。海外では「やるべきことをやっていれば、いい」という感覚が普通です

 また、日没以外のときに断食をするラマダンも要注意です。先ほどのフランスのクリスマス前後と同じで、ラマダン中は仕事がなかなか進みません。それもそのはず。日中水も一滴も飲まないで、仕事をしているのですから、そりゃ仕事が進むわけがない。

 マリで仕事をしていると、「仕事より宗教の方が大事だな」ということを実感します。マリ人スタッフと良好な関係を築くためには、このような宗教への配慮が大切です。宗教に配慮しない人は信頼されませんからね。

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外国人スタッフ(部下)との仕事のコツ3選について徹底解説!~まとめ~

 いかがでしたか?最後に今日お伝えしたことを振り返りましょう。

外国人スタッフ(部下)と仕事をするコツ3選
日本人とは違うことを意識する
指示と期限を明確に
その国の文化を尊重する

ケイタ君
ケイタ君

この3つを守っていれば、いいんだね!なんか、僕でも海外で勤務できる気がしてきたよ。

外国人と接するとき、日本人はどうしても語学のことが頭に先に浮かんでしまうけど、語学より大事なことがあるんだ。

鈴木先生
鈴木先生
ケイタ君
ケイタ君

でも、やっぱり語学も不安だよ。。。日本語ができないスタッフもいるんでしょ?

日本語ができないスタッフもいるから、不安だったら、赴任前に勉強をしておくことをオススメするよ。以下に参考になる記事のリンクを貼っておくね。

鈴木先生
鈴木先生

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