職場でのトラブルに悩んでいる人
✅職場の上司によるパワハラがひどくて、人事も助けてくれないよ
✅職場の無能上司のせいで残業が多すぎて、疲れ果てたよ
✅職場の無能上司が僕の隣の無能部下ばかり評価して、出世ができないよ
そういうケイタ君には、労働局が提供する個別労働紛争解決制度の「都道府県労働局長による助言・指導」を使ってみるのをオススメするよ。
✅本記事の構成
個別労働紛争解決制度の概要を説明した後に、個別労働紛争解決制度の1つである「都道府県労働局長による助言・指導」の使用事例と流れを解説します。
✅読者の皆さんへの前置きメッセージ
本記事は、「職場の上司によるパワハラ、残業過多などでとても悩んでいるけど、人事課も助けてくれない!誰か助けて!!」と考えている人向けに記事を書いています。
私も、皆さんのように以下のような悩みを抱えていました。
職場で上司も人事課に訴えても誰も解決してくれなかったので、労働局の総合労働相談コーナーに相談してみました。そうしたら、「都道府県労働局長による助言・指導」を教えてもらいました。
今回はその「都道府県労働局長による助言・指導」の概要と具体的な流れを実体験に基づいて、解説します!
この記事を読めば、現在職場でのパワハラや残業過多といった違法行為が「都道府県労働局長による助言・指導」によってなくなる可能性があることを学習することができます。
この記事で皆さんが抱えている労働問題が少しでも解決に向かうことができれば、嬉しく思います!
個別労働紛争解決制度とは
まずは個別労働紛争解決制度の定義を確認しましょう。法律上の定義は以下のとおりです。
よく分からない説明だな。要は、国が法律で労使間の労働問題を解決してくれる制度ってこと?
簡単に言うとそうだね。ポイントは以下の3点だよ。
個別労働紛争解決制度には以下の3つがあります。それぞれ見ていきましょう。
総合労働相談コーナーにおける情報提供・相談
まずは、総合労働相談コーナーにおける情報提供・相談(無料)があります。厚生労働省の説明は以下のとおりになっています。
職場の労働問題で悩む人は、まず「総合労働相談コーナー(無料)」に電話か対面で気軽に相談してみよう。具体的に相談できる内容は以下のとおりだよ。
全国にある総合労働相談コーナーの連絡先は、こちらから確認できます!なお、全国どこの総合労働相談コーナーでも相談できます。そのため、勤務地や居住地に関わらず、気軽に相談してみましょう!
昼休み時間帯はかかりにくいから、それ以外の時間に電話するのがいいよ。
私の場合は、平日の午前中に電話で相談してみました。「国の機関だから、親身に相談に乗ってくれるのかな?」って不安に思っていたけど、30分くらい女性スタッフが親身に話を聞いてくれたよ。その時の主なアドバイスは以下のとおりです。
なるほど、気軽に相談できそうだね!鈴木先生がアドバイスされた「都道府県労働局長による助言・指導」制度ってどんな制度なの?
これから分かりやすく説明していくね。
都道府県労働局長による助言・指導
次に都道府県労働局長による助言・指導の内容を見ていきましょう。まず、厚生労働省の説明を見ていきます。
ポイントは以下の3点になります。
また、助言・指導の対象となる労働紛争は以下のとおりです
私が抱えていた労働紛争は、①毎月の残業時間が45時間以上だった点、②上司等が労働者に安全配慮義務を行わなかった点で、助言・指導の対象になりました。
なるほどね!総合労働相談コーナーに相談したら、都道府県労働局長が職場に助言・指導してくれるの?
僕の場合は、総合労働相談コーナーに相談したら、都道府県労働局長宛に「個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)(※これは東京都労働局の様式です)」を提出する方法をアドバイスされたよ。
「都道府県労働局長による助言・指導」制度を使用するには、総合労働相談コーナーに相談した後に、都道府県労働局長宛に「個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)」(※これは東京都労働局の様式です)を提出する必要があります。
なるほど!鈴木先生は申出票を提出した後に、労働局とどういうやり取りをしたの?
まあ慌てないで。その前に「紛争調整委員会のよるあっせん」を簡単に説明しておくよ。
紛争調整委員会によるあっせん
それでは「紛争調整委員会によるあっせん」について解説してきます。まずは厚生労働省の説明を見ていきます。
ポイントは以下の3点です
実際、僕はこのあっせん制度まで使用しなかったけど、職場のパワハラや労働条件の不利益変更などで悩んでいる人は、利用してみることを検討してみていいでしょう。
個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)の提出
それでは、都道府県労働局長による助言・指導を得るために行う個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)の提出などについて解説していきます!
提出先・提出方法
まず、郵送または対面で勤務先を管轄する労働局に提出する必要があります。例えば、東京の新宿にある企業に勤務している場合は、管轄する新宿総合労働相談コーナーに個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)を提出する必要があります。
勤務先の総合労働相談コーナーはここから簡単に見つけることができますよ!
個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)の書き方のポイント
個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)の書き方のポイントですが、私が意識したポイントは以下のとおりです。
論理的な文章の書き方については以下の記事も参考にしてくださいね!
個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)提出後の具体的な流れ
次に、個別労働関係紛争解決援助申出票(助言・指導)提出後の具体的な流れについて解説していきます。
勤務先を管轄する労働局から電話がある
まず、書類提出後(確か3日後くらい)、勤務先を管轄する労働局から電話があります。主な内容は以下のとおりです。因みに私は郵送で書類を提出しました。
もっと細かく内容を聞かれるかと思っていたけど、結構あっさりした内容だったよ。
その後、管轄の労働局の担当者から電話で「鈴木さんの勤務先への指導日は●月●日●時に電話で行うことになりました。結果はその日のうちに電話で連絡いたします」という内容が伝えられました。
勤務先への指導と指導後の連絡
いよいよ勤務先への指導の日です。ドキドキしながら指導執行時刻を待っていると、指定の時刻の約2時間後に労働局から指導内容について連絡がありました。主な内容は以下のとおりです。
へぇ、結構、簡単に利用できる制度なんだね!
指導日から約1週間後にフォローの電話が来る
その後、労働局からの助言を受けて、職場の人事課長から「話し合いにはいつでも応じますので、ご連絡をお待ちしています」という内容のメールをいただきました。
正直、このメールをもらって、私は以下のとおり感じ、話し合いには応じませんでした。
そうこうしているうちに、労働局の担当の方から、フォローの電話がかかってきました。上記のとおり人事課の対応に疑問を持っていることを伝えました。
そうしたら、労働局の担当の方から、「ああ、そうですか。申し訳ないですが、本制度は1度しか使えないため、今回の件はこれで終了とさせていただきます。相談自体はいつでもできますので、よろしくお願いいたします。」と言われ、都道府県労働局長による助言・指導はこれで終了となりました。
結局上手くいかなかったの?
そうでもないんだ。その後の結末を最後に説明するね。
労働局長による助言の効果は?最終的には、私が飛ばされた!
都道府県労働局長による助言・指導を行ってから、半年後(かなり遅い!)私の人事異動が決定しました。これで少なくとも無能上司と無能同僚から解放されるため、私にとってはそれほど悪いことではありませんでした。
ただ、無能上司と無能同僚はそのまま健在なのには納得が行きませんね。
都道府県労働局長による助言・指導の注意点
最後に「都道府県労働局長による助言・指導」の注意点を2点解説するね。
助言・指導に対する強制力はない
「都道府県労働局長による助言・指導」には強制力がありません。そのため、助言や指導を受けた勤務先は、その助言や指導に従う義務はありません。
ただ、普通の組織だったら、「都道府県労働局長による助言・指導」を受けたら、かなり重大に受け止めます。なんたって労働局から電話ですからね。
もしあなたの組織が「都道府県労働局長による助言・指導」を受けても、何も対応をしてくれないようでしたら、かなりヤバイ組織だと言えると思います。そういう組織とは早く見切りをつけて、新しい働き口を探しましょう!
僕の勤務先は「都道府県労働局長による助言・指導」を受けて、時間はかかったけど、無能上司らから異動することができたので、一応対応はしてくれたかな。
無料だけど、1つの労働紛争に1回しか使用することはできない
また、「都道府県労働局長による助言・指導」は無料で誰でも利用することができますが、1つの労働紛争に対して1回しか使用することができません。
上記の例でもお伝えしたとおり、労働局は電話であなたの勤務先に助言や指導をします。ただ、これは1回しか利用できません。
1回しか利用できないため、自分が抱えている問題点を明確にかつ論理的に文章で伝える必要があります。
個別労働紛争解決制度の都道府県労働局長による助言・指導の使用事例と流れを分かりやすく解説!~まとめ~
いかがでしたか?最後に今日のまとめをしておきましょう。
この「都道府県労働局長による助言・指導」は国の制度で無料なので、一人で悩んでいないで、まずは総合労働相談コーナーに相談してみることから始めてみましょう!
でもさぁ、労働局からの指導を受けても、職場の環境が変わらなかったら、どうするの?
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そうだね。あと、コメントや質問は大歓迎だよ。コメント欄やお問い合わせフォームから何でも気軽に聞いて下さいね(コメント欄はこの記事の最下部です) ※いただいたコメントは全て拝見し真剣に回答させていただきます。
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サラリーマンの方には、「上司・職場」に関する記事の中に参考になる情報があると思いますので、ぜひご覧いただければと思います。
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