今日は、皆さんがあまり知らないアフリカ滞在中の苦労話をしようと思います。
アフリカにいると、日本のような便利な生活をすることはできません。もちろん、アフリカだからこそできること(例:サファリ、個人運転手を雇用など)もありますが、やはり日本食もほとんど売っていない、気候も生活習慣も違う、娯楽がない(←これかなり重要ポイント)など、ありとあらゆる点で苦労をして、ストレスが貯まります。
今日はその苦労話の中から、床屋・散髪について実体験を交えながら、お話をしようと思います。
今日の記事を読めば、日本の床屋や美容院の偉大さや、海外生活での散髪の苦労など、普段考えることのないことについて見聞を広げることができます。このように日本にいながらも、外国での苦労などを身近に感じると、視野も広がりますし、真の国際人にも近付いていけると思います。
将来、国際的に活躍したい人、アフリカ文化や生活に興味がある人、見聞を広げたい人など、いろんな方にオススメの記事ですので、ぜひ最後まで読んでみてください!
今日は鈴木先生のアフリカ苦労話が聞けるんだね!楽しみだよ。
ありがとう、ケイタ君。アフリカでは楽しいこともいっぱいあったけど、苦労したことも多かったね。今日は床屋・散髪の苦労について説明するね。
マリでの床屋・散髪に関する苦労
まず、私が最初に滞在したマリ共和国での床屋・散髪に関する苦労についてお話します。
マリでは外国人が使用する床屋や美容院がほとんどなく、髪を切るには、以下の3つの手段しかありませんでした。
1.現地人の床屋に行く
2.家族や友人に散髪してもらう
3.自分で散髪する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
基本的に現地人の床屋には行かない
まず、私を含め、日本人の同僚は、マリ共和国では現地人の床屋に行っていませんでした。理由は以下の通りです。
現地の床屋に行かなかった理由
・単純に危ないから
・単純に衛生的に思えないから
・細かい要望を聞き入れてくれず、現地の人が好むヘアースタイルにされそうだから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
単純に危ないから
マリ共和国に限らず、東洋人がアフリカの街中を車で移動したり、歩いたりしていると、とにかく目立ちます(この目立つことはかなりストレスが貯まります。詳しくは以下の記事を見てみて下さい!)
また、あまり治安の良くない国では、東洋人はお金を持っていると思われるため、狙われやすいです。床屋で髪を切ってもらっている間に何か変なことが起こるかもしれない(多分、そういうことはめったに起きないんでしょうけど)と思っただけで、精神的に辛いので、やはり現地人の床屋には行かなかったです。
因みに、後で述べるガボンには比較的外国人が多かったため、レバノン人経営の床屋によく行っていましたが、マリでは現地人の床屋に行くことはありませんでした。
単純に衛生的に思えないから
衛生面で気を付けている床屋や美容院もあったかもしれませんが、基本的に日本とは衛生観念が異なるため、現地の床屋に敢えて行く気にはなれませんでした。
日本の清潔な床屋に慣れてしまうと、とても現地の床屋に行く勇気も気持ちもありませんでした。。。
敢えて現地の床屋に行く気持ちにはなれなかったよ
細かい要望を聞き入れてくれず、現地の人が好むヘアースタイルにされそうだから
私はそれほど髪型に拘る方ではないですが、それでも日本の床屋に行ったら、いつもちょっとした要望を伝えます(例えば、バリカンの長さは何センチとか、揉み上げは残すのかなど)。
でも、アフリカでは上の写真の少年ように、皆、坊主頭にさせられてしまうのではないかという恐怖心があります。
もしかしたら実際はそうではないかもしれませんが、本当に多くのマリ人が坊主頭のため、床屋の理髪師は、恐らくバリカンでさぁさぁと5分程度で散髪終わらせてしまうのではないでしょうか。それなれば、家族に頼んだり、自分で散髪したりする方がよっぽど安心です。
自分で散髪するのなら、髪の処理が簡単な散髪用ケープがオススメです!
家族や友人に散髪してもらう
現地の床屋に行けないため、家族や友人に自宅などで散髪してもらうのが、現実的な解決策になります。
私も時々家族に髪を切ってもらいました。これが一番安上がりで、安全な方法です。
マリ人も家族や友人・同僚に散髪してもらっているようです。
実際、職場の現地職員が、昼休み時に敷地内の駐車場で同僚にバリカンで髪を切ってもらっているところを見たことがあります。
皆さんかなり手慣れた手つきでバリカンを扱い、皆同じような坊主頭になっていました(皆さん、坊主頭がよく似合っています(笑))。
自分で散髪する
家族や、散髪を頼める友人がいない場合には、もう自分で散髪するしかありません。私も2度、自分で散髪したことがありますが、日本の散髪グッズを使って、何とか散髪できました。
因みに、日本でも散髪代節約のために、自宅で一人で散髪することもできます。理髪店でじっとしてられないお子さんにも、以下のような商品はオススメです。もちろん、アフリカなどの海外赴任時にも大活躍するでしょう。
ガボンではそれほど散髪に苦労しなかった
一方のガボンでは、外国人が通う床屋や美容院が比較的あったため、床屋問題にはそれほど困りませんでした。
私は、先ほども少し説明したとおり、レバノン人が経営する床屋によく行っていました。確か一回800円程でバリカンやハサミで散髪してくれました。シャンプーはなかったですが、散髪だけで15分くらいの簡素なものですが、そこそこ上手で本当にお世話になりました。
ガボンはマリほどは危険ではなく、このお店も、バリカンした後にバリカンの刃の洗浄をするなど、比較的衛生面にも気を遣っていました。さらに、このお店には女性も多く通っていたため、そこそこ理髪師としての腕前も良かったんだと思います。
この床屋にはかなりお世話になりました。
アフリカ生活で困ったこと~床屋編~日本の床屋に行きたい‼~最後に~
いかがでしたでしょうか?アフリカの床屋の話なんて、なかなか知ることができないので、この記事をたまたま見つけられた方は、ある意味とてもラッキーだと思います(笑)。
日本の床屋に行くたびに思いますが、床屋で髪を切ると結構リラックスできるんですよね。
それが海外滞在中は自宅で散髪したりと、散髪によるストレス発散がなかなかできません。改めて日本の床屋制度はすごいなぁと思います。低価格で、スピーディーで技術力も高くて、文句なしです。
このように海外でのちょっとしたことを知ると、日本や海外に対する見方が変わってきます。これが国際理解教育では大事なことです。
皆さんもちょっとした海外のことを通じて、どんどん海外そして日本に対する理解を深めていきましょう!
因みに、アフリカの苦労話をまとめた本を出版したので、関心のある人は読んでみてください。
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