こんにちは!中途採用者に厳しい職場で働いている鈴木ケイタです。
皆さんの職場にも中途採用者っているかと思いますが、中途採用者の待遇って新卒採用者と同じ基準になっていますか?実は、新卒採用者と中途採用者で待遇に差を設ける企業が意外と存在しています。例えば、あなたの会社は、以下のような点で両者の待遇に差が設けられていませんか?
実は、私が勤めている企業は、新卒採用者を優遇し、中途採用者を少し冷遇しています。中途採用者の自分としては、この点は全く納得がいきません(怒)
今日の記事では、このような新卒採用者を優遇し、中途採用者を冷遇する企業の特徴を私の現在の勤務先を例に説明したいと思います。今日の記事を読めば、今から転職する、もしくは面接を受ける企業が中途採用者に優しいか、厳しいのかチェックすることができます。
今日の記事は、これから転職活動を始める人、転職の面接を受ける人、転職先の内定をゲットした人などに特にオススメですので、最後まで読んでみて下さい。
新卒と中途で給与などの待遇に差を設けるって酷くない?
そうだよね。長く職場に勤めている人を優遇していると、様々な弊害が出て来るんだ。
給与面
まずは、一番分かりやすい給与面での待遇差別を見ていきましょう。
中途採用者の給料は、新卒採用者の給料の0.8倍
私の職場は公表はしていませんが、中途採用者の給料は、新卒採用者の0.8倍という運用をしています。
うん?具体的にどういうこと??
例えば、新卒入社で35歳のAさんと、中途採用入社のBさんがいたとします。
AさんもBさんも新卒採用者で採用され、昇給した場合、35万円の給与がもらえるとします。ただ、この35万円をそのままもらえるのは、新卒採用のAさんのみで、Bさんは、35万円の0.8倍の28万円しか給料がもらえません。
7万円も給料に差が出ているね。ほとんど同じ仕事をしているのにね。
この7万円の給料の差は何を意味しているのでしょうか。仕事の内容は新卒も中途も同じです。
強いて言うなら、新卒採用者の方が、組織の文化や組織内の仕組みに詳しい(まあ、当然ですよね)くらいで、むしろ中途採用者の方が、組織にはない経験を外部でしているため、中途採用者の給料を高くしてもいいはずですよね。
でも、私の組織は、新卒採用者を優遇しています(怒)。
退職金
次に退職金制度です。個人的にこの制度があるせいで、多くの勤勉な日本人が今の職場環境に不満を感じていても、我慢して、勤務させている要因の1つだと考えています。
さて、私の職場は、3年以上勤務をしないと、退職金の支給がありません。つまり、3年未満に退職してしまった場合は、退職金の支給がないのです!!
3年未満の退職金が支給されないということは、3年以上の長い期間勤める人の方が、退職金の支給に有利ということです。
確かに組織としては、多くの人に長い期間勤務をしてもらいたいため、3年以上という縛りをするのも100歩譲って、分からなくはないですが、3年未満の人に退職金を支給しない合理的な理由はないです。
法律的には問題がないかと思いますが、職員のモチベーションに悪影響があるのは間違いがありません。
3年以上勤務しないと、退職金が出ないって、中途採用者には不利だよね。
各号俸で昇給の上限年齢が決まっている
皆さんの会社にも給与表があるかと思いますが、私の職場では、各号俸で一定の年齢に達した場合、昇給がストップしてしまいます。
うん?これって新卒者と中途採用者で差はないんじゃないの?
一見すると、公平な制度のように見えますが、私の組織では、ほとんどの中途採用者を係員として採用しています。
係員の昇給上限は45歳までです。つまり、例えば42歳で今の職場に転職をした人は45歳までに昇進して、給与表の次の級に行かないと、昇給がストップしてしまいます!!
これってかなりの差別ではないでしょうか(怒)。
新卒採用の人は、大体10年くらいすると、昇進するので、この昇給ストップをくらうことはほとんどありませんが、30代とか40代で転職する人はすぐ昇給ストップにぶち当たる可能性があります。これには全く納得がいっていません(怒)。
休暇制度
次は給与の次くらいに重要な「休暇」による新卒と中途の違いを見ていきましょう!
1年目の有給休暇日数が最大10日
これは新卒採用者も中途採用者も同じですが、私の組織の場合、1年目の入社年度の有給休暇の日数は、最大10日です。私が今まで勤めてきた公的機関では、1年目でも20日の有給休暇が付与されていたため、この最大10日という日数の少なさに大変驚きました。
法的には最大10日休暇でも問題はないようですが、同じ仕事をしているCさんと、中途採用者のDさんで取得できる休暇日数が異なるのは、やはり納得がいかないでしょう。
このようなちょっとしたズレが職場内であると、少しずつ不満が蓄積して、職場の雰囲気も悪くなっていきます。
「なんでCさんより仕事している私が、Cさんより給料が少なくて、休暇日数も少ないんだよ」って思うのは、至って普通ではないでしょうか。
リフレッシュ休暇は10年以上勤務者が対象
また、私の職場にはリフレッシュ休暇という制度があります。これは10年以上勤務した人に3日、20年以上勤務した人に5日、30年勤務した人にも5日といった感じで、特別休暇が付与されます。
制度自体はあってもいいと思いますが、これは中途採用者にとても不利な制度です。
例えば、45歳で入社したEさんは、10年勤務で55歳、20年勤務で65歳(定年)と2回しかリフレッシュ休暇を取得することはできません。30年勤務なんて、定年が65歳のため、取得自体が不可能です。
このことから、この制度も新卒採用者向けに作られた制度だということが分かると思います。制度自体は存在してもいいのですが、中途採用者については、0.8掛けにして、8年勤務で3日、16年勤務で5日といった感じにしたら、不公平感がなくなると思います。
0.8掛けは給料ではなくて、こういうところにしてもらいたいですね。
昇進のスピード
新卒者は、主任への昇進には約10年かかる。中途採用者は不透明
私の職場では、新卒者の場合、主任への昇進には約10年かかります。一方の中途採用者に関しては、完全に不透明で、上司のさじ加減1つで決まっているような感じです。
一見すると、差別がないような感じですが、新卒採用者に対しては昇進の目安が示されているのに対し、中途採用者に対しては、昇進の目安が全く示されていません。
例えば、上司があなたのことを嫌っていたら、出世が遅くなることもあるってことだよ
先ほどの給料や休暇制度のときと同じですが、このように新卒採用者と中途採用者で基準が異なると、職場内で不満が高まって行きます。
こうならないためにも、企業は新卒採用者と中途採用者のそれぞれが納得する明確な昇進制度を作り、職員に説明していく必要があります。
長く勤める人ほど出世していく。
また、私の職場は、長く勤める人ほど出世していく仕組みになっています。つまり、仕事の内容や本人の努力や工夫などはほとんど考慮に入れず、とにかく長く職場に勤めたかどうかだけで、職員の昇進を決めています。
もちろん、職員のパフォーマンスを中心に職員の評価をしている優秀な管理職がいれば、組織全体が「長く勤める人優遇政策」を採用していても、この新卒採用者と中途採用者間の不公平は是正されそうですが、私の職場にはそのような優秀な管理職はいません。本当に残念で仕方がありません(泣)。
私の職場にいるどうしようもない管理職について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
新卒と中途で給料等の待遇が異なる!?あなたの会社が中途に厳しいかこれでチェック!~まとめ~
いかがでしたか?皆さんの職場は、私の職場のように新卒採用者を優遇して、中途採用者を冷遇していないでしょうか。今日取り上げた項目を、皆さんが勤めている組織で見てみましょう!
そうしたら、「あれ、よく見たら、新卒採用者の方が有利じゃん!」とか「中途採用者ってこんなに不利なんだ」っていう事実に気付くかもしれません!
どうして新卒採用者を優遇するのか。
では、最後にどうして新卒採用者を優遇するのか、考えてみましょう。答えは簡単です。それは「新卒採用者や長く勤める人が、今の制度で甘い汁を吸っている」からです(怒)。
いわゆる既得権益です。
人間は外部からの圧力がないと、どうしても怠けてしまいます。現在の状況がその既得権益者側にとって有利なものであったら、彼らから積極的に現在の状況を変えようという流れは生み出されません。
また、日本は長らく終身雇用を前提としていたため、中途採用者を受け入れる素地ができていない組織も少なからずあります(私の会社がそうです)。
じゃあ、どうしたらいいの?泣き寝入りするしかないの?
ケイタ君、良い質問ですね。あなたが勤めている組織が、中途採用者などの外部からの声に真摯に向き合っていれば、このような問題は少しずつ解消していくでしょう。
でも、もし今の組織がそのような中途採用者の声に耳を傾けなかったり、そもそも意見を言える制度がなかったりした場合は、どうしたらいいでしょうか?
私のブログをよく見ていただいている方なら、もう正解はお分かりですね。そうです!転職するしかありません。
パフォーマンスもモチベーションも高い皆さんを評価してくれる組織は、世の中にいっぱいあります。たまたま巡り合えていないだけです。
人間の人生って一生に一度だけですよ?そんな貴重な皆さんの時間をあなたを正当に評価してくれない組織で働くって、とってももったいなくないですか?
今日、取り上げた新卒者と中途採用者の待遇の違いについては、転職の口コミサイトを見ることである程度情報が入ってきます。今度こそ自分を評価してくれるまともな組織に転職して、皆さんの輝かしい未来をゲットしちゃいましょう!!
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【参考】鈴木ケイタスクールとは?
鈴木ケイタスクールでは、主に以下の7つのテーマについて有益な情報発信を行っています。
サラリーマンの方には、「上司・職場」に関する記事の中に参考になる情報があると思いますので、ぜひご覧いただければと思います。
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