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皆さんは、英語ができなくてずっと悩んでいませんか?きっとこんな悩みをお持ちではないでしょうか。
今日は、日本人が英語ができない最大の理由である「言語距離」の概念について、説明したいと思います。今日の記事を読めば、「日本人が英語ができないのは、ある意味当然だ」ということがよ~く分かると思います。
英語を勉強している学生さんのみならず、忙しい合間を縫って英語を勉強している社会人の方にもオススメの内容ですので、良かったらぜひ最後まで読んでみてください。
日本人って他の外国の人より、英語一生懸命勉強しているのに、どうして英語が苦手なんだろう???
それはね、「日本語」と「英語」が言語的にとっても遠い関係にあるからなんだよ。
結論:日本語と英語の言語距離が離れているため、日本人は英語が苦手
結論から言うと、「日本人が英語が苦手なのは、日本語と英語の言語距離が離れているから」なんだ。
言語距離が離れてるから??日本語と英語ってお互い離れているってこと?
「言語距離」について詳しく説明していくね!
まずは、言語距離の定義を確認してみましょう
まずは、「言語距離」の定義を確認してみましょう。
「Linguistic Distance: A Quantitative Measure of the Distance Between English and Other Languages(2004)」によると、言語距離の定義は以下の通りです。
言語距離とは、お互いの言語がどれほど異なっているかということである。
Linguistic Distance: A Quantitative Measure of the Distance Between English and Other Languages
Barry R. Chiswick,Paul W. Miller, August 2004
つまり、この言語距離が離れていればいるほど、2つの言語は大きく異なっているし、逆にこの距離が近ければ近いほど、2つの言語は似ているということになります。
具体的に言語距離を説明していきます!
これから具体的に言語距離を説明していきます。まずは以下の「言語スコア」の表を眺めてみてください。
各言語と各言語スコアの一覧表
言語 | 言語スコア |
---|---|
ノルウェー語 ルーマニア語 スウェーデン語 | 3 |
オランダ語 | 2.75 |
フランス語 イタリア語 ポルトガル語 | 2.5 |
ドイツ語 スペイン語 ロシア語 | 2.25 |
言語 | 言語スコア |
---|---|
インドネシア語 フィンランド語 ポーランド語 タイ語 | 2 |
中国語 ベトナム語 アラビア語 | 1.5 |
日本語 朝鮮語 (韓国語) | 1 |
参照:「inguistic Distance: A Quantitative Measure of the Distance Between English and Other Languages Barry R. Chiswick,Paul W. Miller, August 2004」のTable1」
言語スコア:米国人が16週間から24週間の間に、外国語の訓練を受けた後の平均的な能力を示すもの(※簡単に言うと、言語スコアの数値が高い言語ほど勉強が捗った(身に着いた)ということ)。
うん?日本語と朝鮮語が「1」で、スウェーデン語やノルウェー語は「3」ってどういうこと?
まあ、慌てないで。これから簡単に説明していくよ。
米国人にとって「1」が最も難しく、「3」が最も簡単
先ほどの表では、言語スコアが「1~3」までありましたが、それはアメリカ人にとって「1」が最も学習が難しく、「3」が最も学習が簡単という意味です。
別の言い方をすれば、アメリカ人の母国語である英語は「1」の日本語から最も離れていて、「3」のノルウェー語やスウェーデン語に最も近いということにもなります。
日本語と英語がこんなに離れていたら、日本人にとって英語が難しいのは当然じゃないの?
そうなんだよ。日本人が英語ができないのは、ある意味仕方のないことなんだよ。
日本人にとっては「3」が最も難しく、「1」が最も簡単
逆の言い方をすることもできますよ。つまり、日本語は朝鮮語(韓国語)に最も近いため(お互い「1」)、お互いそれぞれの言語を勉強しやすいとも言えます。
実際、私はハングル能力検定試験準2級を取得するなど、ある程度朝鮮語(韓国語)を勉強してきましたが、朝鮮語(韓国語)は文法も、言葉も、話す語順もとても似ていて、とにかく勉強がしやすい言語です。
学生時代に朝鮮語(韓国語)を勉強していたときに、「日本人にとってこんなに簡単な言語があるんだ!」と強く感じたことがありました。
ヨーロッパの人がヨーロッパの言語が複数できるのは当然
また、同時に「ヨーロッパの人がヨーロッパの言語が複数できるのは、当然だな」とも感じました。だって、フランス語もイタリア語もポルトガル語も言語スコア「2.5」であるため、たいした努力をすることなく、単語を入れ替えてしまうだけで、外国語が話せてしまうわけです。
今までドイツ語、イタリア語、フランス語を勉強しに、留学をしてきましたが、その時、語学学校などにいたヨーロッパの人はみんな、滞在していた国の言葉を流暢に使っていました。
「この人たちすげぇ~」といつも劣等感を感じていましたが、この言語距離の概念を知って、「彼らが語学できるの当然じゃん」と開き直れるようになりました。
まとめ:英語ができないからと言って、劣等感を感じる必要はない
以上見てきたように、日本語と英語の言語距離が最も離れているため、日本人が英語ができないのはある意味、当然だということについて説明していきました。
皆さんは小中学校から英語を一生懸命勉強してきたかと思います。それでも、「英語が苦手」、「英語なんて忘れた」といった感想をお持ちなのは、言語距離の観点からは、当然のことだと思います。
それより、こんなにも難しい英語を日本人は頑張って習得しようとしてきたのです。私も中学校から英語を勉強してきましたが、(まだまだ不十分ですが)今のレベルに至るまで本当にかなりの苦労をしました。その努力をみんなもっともっと褒めてもいいのではないでしょうか。
だって、(残念ながら)日本語の4技能を全て完璧に操るヨーロッパの人を私は見たことないのですから。
それでも英語を頑張りたいんだけど、どうしたらいい?
以下に僕が書いた英語の勉強法や参考書があるので、参考にしてみてね。
【参考】鈴木ケイタスクールとは?
鈴木ケイタスクールでは、主に以下の7つのテーマについて有益な情報発信を行っています。
国際・留学に関心がある方には「フランス語関連」や「国際関係などに関する分析」などが参考になると思うので、ぜひご覧いただければと思います。
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