フランス語を学ぶメリット②~外交言語としての重要性・価値

フランス語コース
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 好評につき、フランス語の知られざる真の実力の第二弾をお届けします!

 この記事を読めば、フランス語が外交の場面においてとても重要な言語であることが理解できると思います。国際公務員、国際NGOなどの分野で将来活躍したいと考えている人には、この記事は必読になります。

 それでは、「フランス語を学ぶメリット②~外交言語としての重要性・価値」についてお話ししたいと思います。

ケイタ君
ケイタ君

前回は「フランス語は世界中で話されている言語」ってテーマで説明してくれたよね。今回はどんなフランス語の魅力を教えてくれるの?

今回は「フランス語は外交言語である」という面について説明していくよ。

鈴木先生
鈴木先生
記事の信頼性

✅筆者は元国家公務員(元外交官)。フランス語圏アフリカなど約8年の滞在経験がある
✅国際機関の職員などとの仕事や、プライベートでの交流も多く経験。

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フランス語を学ぶメリット②:フランス語は外交で使用される言語だから

 フランス語を学ぶメリットのうち、今日は「フランス語は外交で使用される言語だから」について解説していきます。

  一般の方には外交の分野は少し馴染みがないかもしれませんが、世界的にフランス語がどういう位置付けにあるのかを理解するために、外交言語としてのフランス語という側面を見ていきましょう。

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 フランス語は、国連の公用語である

 国連公用語とは

 国連公用語は、英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語の6言語です。そもそもなんでこの言語が国連公用語なのかというのが疑問ですよね。

 まず、これらの言語のうち、英語、フランス語、中国語、ロシア語は国連安全保障理事会の常任理事国(英米仏中露)の言語ですよね。国連安全保障理事会については深入りしませんが、世界の平和と安全維持に責任を持っている組織で、国連加盟国に制裁を課すこともできます。

 この国連安全保障理事会の言語の一角をフランス語が占めています

 国連公用語のうち、主な作業言語は英語とフランス語

 国連の公用語だからといって、ありとあらゆる国連の活動をこれらの6言語で行わないといけないというわけではありません。国連で実際に使用される言語は作業言語と呼ばれていますが、主な作業言語は英語とフランス語です

 作業言語と聞いてなかなかイメージをもちにくいかもしれませんが、例えば国連の国際会議が行われた場合、世界各国からさまざまな国の人が国連の場に集まり、会議を行います。その時に使える言語は、大体英語とフランス語です(日本語がこのような会議で使えることはまずありません)。

 このような会議が終わった場合、会議での決定事項などをまとめた共同声明なども英語とフランス語で発表されることが多いです。

 また、これらの6つの公用語のうち、フランス語と英語が事務局と国際司法裁判所の常用語になっています(国際連合広報センターHP)。

ケイタ君
ケイタ君

国連で働く場合は、フランス語と英語ができた方がいいんだね!

 国連安全保障理事会理ではアフリカの問題も多く議論されている

 また、国連安全保障理事会で扱われる問題の多くが、マリやコンゴ民主共和国といった仏語圏アフリカ諸国に関するものです。実際、マリにはMINUSMAと呼ばれる国連平和維持活動の部隊がマリに駐在し、テロ対策などの治安維持活動にあたっています。

 これらの情報は、事務総長レポートなどの形で英語で報告されるものもありますが、マリなどの外務大臣が国連安全保障理事会などに参加する際は当然フランス語が使われます。

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各国(特に欧州)外交官もフランス語ができる場合が多い

英語に次ぐ共通言語!?

 外交官と聞くと、皆さんはどんな印象を持ちますか。やはり得意の外国語で海外を渡り歩き、外国人と交渉したり、外国の国際会議に出ていたりといったイメージを持ちますでしょうか。その外交官の多くが、実はフランス語ができると聞いたら、少し驚くかもしれませんね

ケイタ君
ケイタ君

え、世界の外交官ってフランス語もできる人が多いんだね!

 外交の世界においても、英語は世界共通語として扱われていますが、その次の共通語の言語を挙げるとしたら、これは間違いなくフランス語になります。特に国連、欧州評議会やWTOなどの国際機構では英語に加えて、フランス語も公用語として採用されています。

 当然、その機関で働いている職員(外交官)のほとんどは、少なくとも英語とフランス語ができます。私の印象では、欧州の外交官の多くが、英語に加えて、フランス語も使いこなしています。実際、多くのドイツ人の外交官は英語に加えて、フランス語も使える人が多いと耳にしたことがあります。

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フランス語はあくまで伝達ツールの一つでしかない

言語をごっちゃ混ぜで話す

 このように外交の場面では、英語やフランス語など複数言語を理解する者同士が話すこともあります。そのような時は、自分の頭の中で思い浮かんだ方の言語で話すこともあります。

 実際、英語で話していたかと思ったら、急にフランス語が混ざって、フランス語で話し始めたかと思ったら、英語に戻ったということはよくあります

ケイタ君
ケイタ君

僕もいつか色んな言語をごっちゃまぜにして話してみたいなぁ

言語ごっちゃ混ぜの体験談

 また、これは実際私が経験したことですが、とある欧米系の人たちが集まる会議(主催者はフランス人)においてのことです。

 フランス人が主催だったこともあり、フランス語がワーキング言語として自然と採用されていましたが、確かデンマークかノルウェーの人が主催者のフランス人に英語で質問をしました

 そのフランス人は私も良く知っていて、その人とはフランス語でしか会話をしたことがなかったのですが、これで彼の英語が初めて聞ける!と思っていた矢先、そのフランス人は何と英語の質問にフランス語で回答をしていました

 もちろんそのフランス人は英語ができます。それでもフランス語で回答をしたのは、恐らくフランス語の方が得意だし(フランス人ですから!)、フランス語の方がスムーズに返答ができると考えたのでしょう。

 この時、私は「言語ってあくまで単なるコミュニケーションツールであって、大事なのはお互いが理解できることなんだ」と強く感じました。

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フランス語を学ぶメリット②~外交言語としての重要性・価値~まとめ~

 以上、フランス語は外交言語であるという点について説明してきました。少しはフランス語の外交的な実力を理解していただけたでしょうか。

 今後も、違う切り口からフランス語の真の実力を紹介していきます!!

「フランス語のメリット」の続きはこちら!
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鈴木先生
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鈴木先生
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