部下を褒めない減点方式の職場に悩んでいる人
「僕の職場は、ミスをしたら、どんどん評価が下がる減点方式が取られているんだ。部下を褒める文化がないから、雰囲気も良くないし、無能な上司のために仕事をしようという気が起きないよ。どうしたらいいの?」
今日は、こういった疑問に答えていくね。
✅読者の皆さんへの前置きメッセージ
本記事では「部下を褒めない減点方式の職場で悩んでいる方」に向けた内容になっています。
「減点方式?何それ?」、「私の職場は、そこまでひどくはないよ」っていう方向けの説明ではなく、減点方式の職場で悩んでいて、どうしたらいいか分からない方にスポットを当てた記事になっています。
この記事を読むことで、「部下を褒めない減点方式から抜け出す方法」を知ることができると思います。
「減点方式の職場に遭遇して、戸惑っていた」自分に声をかけるイメージで記事を書いていきます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
部下を褒めない減点方式の職場の実例を見ていきましょう
まず、部下を褒めない減点方式の職場を見ていきましょう。減点方式の職場がいかに異常かがよく分かるかと思います。
大きなイベントの仕事は「減点方式」、「できて当たり前」
私が以前、勤めていた職場での出来事です。
その組織では、大きな会議やイベントなどの運営をする機会が多くありました。
こういう大きなイベントがあるときって、私の経験上、その組織の性格がよく現れます。
この組織では「減点方式」というテストの採点方法?と思えるような仕組みが採用されていました。
どういうことかというと、「このイベントの運営は、できて当たり前」、「100点満点が出発点で、ミスをしたら、そこから評価が下がっていく」という恐ろしいシステムでした。
毎回、100点満点を求められるの?そんなの無理じゃない?
実際に私が大きなイベントで減点を受けたこと
私がとある大型行事で、ミスをしてしまったことについてお話します。
私はそのとき、車の車列を作って日本から来た大勢の出張者(かなり偉い方々)を現地の博物館に連れて行くという役割を担っていました。
私はこのような行事の経験が乏しかったため、途中でなぜか参加者の車の台数が足りなくなってしまいました。私はそのことに気づかなかったため、参加者の1人が車列の車に乗ることができなくなってしまいました。
このときの私は、どうしていいか分からず、少しパニックになっていたね。
このときは、その参加者の方が温厚な方だったので助かりました。
私とその方は、私が乗っていたスタッフ用の車に乗って、その参加者の車列に追いつくことができました。
難を逃れた!かと思いきや、本部の統括責任者Nから、私宛に携帯電話で連絡があり、
「何をやっているんだ!」
と叱責されました(泣)。
このときの私が大きくショックを受けて、萎縮したことは言うまでもありません。
統括責任者はたった一つのミスを取り上げて、部下を叱責していた
このNって人、ありえないね。ミスしたくて、ミスしてるんじゃないのに。。。
この大型行事は、統括責任者Nの直属の部下の方(Sさん)が、全体的な指揮をしていました。
Sさんの運営は、神がかっているほど完璧なもので、ミスなく運営していました。
その仕事ぶりは称賛に値するもので、「これは褒められたり、評価されるべきだ」と考えていました。
でも、統括責任者Nは「できて当たり前」精神の塊のような人物でした。
そんな中、その部下の方が、所定の場所に1人の職員が配置されていなかったというミスをしてしまいました。統括責任者Nは、ここぞとばかりに、その部下の方を説教していました。
恐らく20分くらいは説教していたのではないでしょうか。
Sさんかわいそう・・・こんなんじゃSさん仕事辞めちゃうよ。
このときに、Nさんは「大型行事は減点方式だ」ということを言っていました。隣で聞いていた私は、「この職場おかしい・・・」と強く感じました。
この統括責任者Nはただ単に、自分の立場を誇示するためだけに、少しのミスを取り上げて叱責したとしか思えませんでした。
僕はこんな職場では絶対にやっていけないよ
こういう職場があるのは残念だね。だからこそ、もっと職員を褒めよう!って主張しているんだ。
減点方式の職場に存在価値はない!
私は以上のような減点方式の事件を経験してきました。減点方式が採用されている場合、職場に悪影響を与えます。どんな悪影響を職場に与えるのか、根本的な原因から順番に説明していきます。
ファインプレー(加点)よりミス(減点)の方が目立ちやすい
人間のミスというのは、ファインプレーより分かりやすいものです。野球でも、内野手のエラーははっきりと分かりますが、ファインプレーは明確なもの以外は、プロではない我々には分からないものです。
職場でも同じことが言えます。職場では、誤字脱字、手配忘れ、資料の配布遅れなど、どれも比較的分かりやすいものです。
でも、同僚が気付かないことの指摘(例:このメール対応してある?など)や、指摘せずにしれっと処理をしておくこと(例:同僚が未返信のメールに代わりに返信するなど)などのファインプレーは、必ずしも表に出たりはしません。
ファインプレー(加点)よりミス(減点)の方が目立ちやすいため、人間はミス(減点)の方に意識が向きがちになってしまいます。
そうか、ミス(減点)の方が人間って気付きやすいよね。
そのミスを上司が見つけて評価をすれば、それだけで人事評価ができてしまいます。人のいいところって意識しないとなかなか見えてこないため、簡単なミスによる評価が行われがちです。
難しくて、ミスしそうな仕事に取り組みにくい雰囲気になる
このようなミス(減点)で評価が決まってしまう職場では次にどんなことが起きると思う?
なんか難しい仕事から逃げていきそうだね。。。
そうなんだよ。みんなミス(減点)をしない簡単な仕事しかしなくなるよね。
「挑戦をしない組織には未来がない」
これは経営者の方なら、納得していただける言葉だと思います。ミスにばかり気を取られると、みな萎縮してしまい、簡単な仕事にばかりに走ります。こんな組織に未来はないですね。
上司や部下が他人のあら捜しに走り、職場の人間関係が悪くなる
こんな職場はきっと人間関係も悪いんだろうね。。。
具体的な統計があるわけではないけど、ミス(減点)ばかり気にする職場の人間関係が悪いのは間違いないと思うよ。
実際、先ほど取り上げた「減点方式のイベント」で、同僚Yさんから「鈴木さんはこんなミスをした!」とバカにするような感じで、笑いのネタにされたことがあります。(なお、正直、Yはたいした仕事をしてなく、現在も職場からほとんど評価されていません)。
こんな職場の人間関係が良いわけありませんよね?他人のあら捜しばかりしていると、どんどん自分の性格も職場の雰囲気も悪くなります。
ここまで来た組織や職場には、存在価値ないね。。。
よくできたことを褒めてみる
以上のように私の経験談をお話ししましたが、「部下を褒めない減点方式の職場はおかしい!」ということについて理解いただけたかと思います。
ここでは「褒める職場」の方が、労働生産性や、組織や上司への信頼が上がることについて見ていきたいと思います。
褒められると単純に嬉しい
皆さんは子供のときに、「テストで100点とった!」、「徒競走で一番になった!」などで親から褒められたことってありませんか?
褒められると嬉しいですよね。これって大人になっても同じなんです。いくつになっても褒められると、人間って嬉しいものなんです!
社会人の場合は、褒められると、「頑張って良かった!」って素直に感じると思います。褒められた当人は、「よし、また頑張ろう!」と、次の仕事に向けて頑張ろうと思います。
このように仕事へのモチベーションが上がると、必然的に仕事の効率も上がり、労働生産性も高まっていきます。
僕も先生から褒められると、とても嬉しいね。それと同じだよね。
褒められると、上司や組織への信頼が高まる
褒められたら、皆さんはその上司や組織のことをどう思いますか?
「あの上司は、私の細かい仕事ぶりまで見て、評価してくれる」
「この上司なら、ついて行ってもいいかな」
「同僚のWさんに褒められて、単純にすごく嬉しかった」
などと思ったりしませんでしょうか。
褒められると、上司や組織への信頼が高まります。信頼が高まると、組織に対する忠誠心のようなものも生まれます。そういう組織だと、職員もなかなか離職していかなくなります。
「褒められる」=仕事のパフォーマンスが良い
また、褒められるということは、「その仕事のパフォーマンスが良かった」ということでもあります。「仕事のパフォーマンスがいい」ということは、労働の生産性も高いということになります。
つまり、「褒める」ことは、職員のやる気を上げるだけでなく、組織全体のパフォーマンスの向上にも貢献する大変重要なことだということです。
私は、1日24時間を「仕事に8時間」、「自分・家族に8時間」、「睡眠に8時間」使おう!と主張していますが、褒めることにより、仕事のパフォーマンスが上がり、仕事を早く終わらせられるようになれば、無駄な残業がなくなり、「仕事に8時間」の実現に近づきますね。
すなわち、「褒める」ことは、我々の1日の時間配分にもいい影響を与える最強の言葉なのです。
褒めるために何をしたらいいか。
でもさぁ、褒める文化がない職場だったら、どうすればいいの?
職場全体で褒める文化がなかったら、まずは一緒に働く人を褒めることから始めてみよう
褒めるためには、まず部下や同僚の仕事をよく把握するようにする
褒めるために、まずやることは、部下や同僚の仕事をよく把握することです。
私の今の職場は、正直、これができておらず、職場全体に部下や同僚を褒める文化がありません。
そんな中でも、私は一緒に働く同僚の仕事を把握して、よくできたところは、褒めるように意識しています。
例えば、こんな感じで褒めています。
「こんな細かいデータの処理、よくできましたね!さすが!」
「このデザインとっても可愛いですね!」
「この仕事は、Mさんじゃないとできなかったね。」etc
褒めるためには部下の仕事の内容や、仕事ぶりについてよく観察する必要があります。褒めることができない上司や同僚の多くは、この基本的なことができていません。
私の今の職場で、「部下の仕事を全て把握するのは無理」って発言した上司がいました。こういう発言をする管理職は、自分の役割をよく理解していないダメ上司の典型です。
褒めるときは、具体的にみんなの前で褒める
もちろん1対1(例:上司→部下)で褒めてもいいのですが、褒めるときは、具体的に他の同僚の前で褒めるとより効果的です。
例えば、朝礼や、全体ミーティング、大きなイベントの後などは絶好の機会です。
大きなイベントが終わったあとに、「Aさんのきめ細くて、臨機応変な仕事ぶりによって、このイベントは無事に終了した」などと言ってみるといいでしょう。
Aさんとしては、嫌な気持ちはしないと思います。それを聞いていた同僚も、「俺も上司に褒められるように頑張ろう」などと感じることと思います。
日本人は照れ屋が多いのか、人を褒めるのが苦手だよね。外国人みたいに気軽に「Good Job」って言える雰囲気を作っていきたいですね。
部下を褒めない減点方式の職場~まとめ~
いかがでしたか?
部下を褒めない減点方式の職場ではなく、上司も部下も「褒める」職場を目指そう!ということについて説明してきました。
ここまで記事を読まれた方なら、「私はもっと部下を褒めなきゃ!」って思っていただけたかと思います。
皆さんの職場では部下や同僚を褒めていますか?
できていない!と思った方も、今日から少しずつ「褒める」ことを意識していって、理想の職場を目指していきましょう!!
でもさぁ、今の職場の雰囲気は変えられそうにないよ。どうしたらいいの?
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そうだね。あと、コメントや質問は大歓迎だよ。コメント欄やお問い合わせフォームから何でも気軽に聞いて下さいね(コメント欄はこの記事の最下部です) ※いただいたコメントは全て拝見し真剣に回答させていただきます。
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