海外赴任先に何着のスーツ(男性用）を持って行けばいいか悩んでいる人
✅今度、３年間、海外赴任することになったんだけど、赴任先に何着のスーツを持って行くべきか悩んでいるんだ。
✅もちろん、たくさんスーツを持って行った方がいいに決まっているんだけど、荷物が増えると、それだけお金もかかるし、場所も取るから、どうしたらいいか決められないんだ。
✅でも、「最悪、現地でスーツ購入すればいいかなぁ…」って思っているけど、そんな甘い考えでいいのかな？
✅あと、赴任先は日本みたいに四季がある国だから、春夏用スーツと秋冬用スーツの両方が必要だよね？
✅あぁ…どうしたらいいかよく分からない！誰かアドバイスしてよ（泣）
なるほどね。僕も海外に８年間赴任していたから、ケイタ君の悩みがよく分かるよ。そんなケイタ君に海外赴任時に何着スーツを持って行けばいいかのアドバイスをするね。
- 結論：男性用スーツは最低２着は持って行こう！
- 理由①：数年間の海外赴任生活のみスーツがもてば、ＯＫ！
- 理由②：スーツ一着だと、仮にスーツが破れたり、汚れたりした場合に面倒なことになる
- 理由③：現地でクリーニングできる環境なら、なおさら２着だけで数年間の赴任生活を乗り切れる
- 理由④：交互に、または季節ごとに着ることにより、スーツへのダメージを軽減できる
- 理由⑤：酷暑の国から極寒の国への出張の可能性も念頭に置くべき（逆も然り）
- 理由⑥：赴任先で自分の体形に合ったスーツが見つかるとは限らない
- 理由⑦：春夏用スーツや秋冬用スーツがいつでも購入できるわけではない
- スーツ２着で海外赴任する場合に気を付けた方がいいこと
- まとめ
結論：男性用スーツは最低２着は持って行こう！
まず、私が最初に滞在したマリ共和国での床屋・散髪に関する苦労についてお話します。
マリでは外国人が使用する床屋や美容院がほとんどなく、髪を切るには、以下の３つの手段しかありませんでした。
理由①：数年間の海外赴任生活のみスーツがもてば、ＯＫ！
海外赴任の期間は２年間～３年間というのが一般的です。もちろんそれより長い人、短い人もいるでしょう。いずれにしても、ある一定期間、海外に滞在して仕事をするだけなので、４着も、５着も赴任先にスーツを持って行く必要はありません。
また、海外赴任ではスーツ以外にも大量に荷物を持って行ったり、送付したりします。当然、荷物が増えた分、追加預け入れ荷物代や送付代がかかってしまいます（スーツは圧縮が難しいので、そもそもかさばり、スペースもとられてしまいます）。
海外赴任準備は何かとお金がかかるので、赴任先に持って行くスーツはなるべく最小限にしましょう！
赴任先には日本食や炊飯器なども持って行きたいから、大量のスーツにスーツケースのスペースがとられるのは避けたいよね！
そうだよね。だから最低限２着持って行けば、数年間の海外赴任だったら、何とかなるよ！因みに海外赴任にオススメのスーツケースは以下で詳しく説明しているから、参考にしてみてね。
理由②：スーツ一着だと、仮にスーツが破れたり、汚れたりした場合に面倒なことになる
でもさぁ、スーツケースに入れる荷物を減らしたいから、スーツは１着だけ持って行けばいいんじゃないの？
僕の知り合いにはスーツケース１着だけ持って、海外赴任した人もいたけど、それはオススメできないね。理由は以下のとおりだよ。
なるほどね。荷物は減らしたいけど、海外で自分に合うスーツがすぐ見つかるとは限らないし、そもそも外国でスーツを買うのも面倒だよね。。。
そうだね。僕の知り合いでスーツ１着で海外赴任した人がいるんだけど、その人は出張中にスーツのお尻部分がビリっと破れてしまったんだ。その人はテープを貼って応急処置をしていたけど、そういうリスクもあるから、最低限２着はスーツを持って行くべきだよ。
理由③：現地でクリーニングできる環境なら、なおさら２着だけで数年間の赴任生活を乗り切れる
スーツが汚れたり、黄ばんだりした場合、クリーニングすれば、大体、それらは落ちますよね。それは海外で生活するときも同じです。
日本よりは技術や質は劣るかもしれませんが、欧米などの先進国のクリーニング店はそこそこ満足するクリーニングサービスを提供しています。
私はフランスでスーツをクリーニングに出したことはありませんが（運が良かった？）、掛布団をクリーニングに出したことがあります。特に問題なく、キレイにクリーニングされて、掛布団が戻ってきました。
確かに現地のクリーニング事情が悪くなかったら、スーツは２着あれば、何とかなりそうだね！
そうなんだよ。でも、発展途上国に赴任になった人は気軽にクリーニングに出せないから、スーツを大事に着ることも意識しないといけないよ。
理由④：交互に、または季節ごとに着ることにより、スーツへのダメージを軽減できる
１着のスーツへのダメージを減らすためには、当然、毎日同じスーツを着るより、交互にまたは季節ごとに別のスーツを着た方がいいに決まっていますね。
また、日本のように四季のある国に赴任される場合は、春夏用スーツと秋冬用スーツの２着を持って行くといいでしょう。季節に合わせてスーツを着直せば、スーツへのダメージも当然減ります。
じゃあ、一年中暑い国に赴任する場合は、春夏用のスーツを２着持って行けばいいんだね！
必ずしも、そうとは言い切れないんだ。その理由をこれから説明していくね。
理由⑤：酷暑の国から極寒の国への出張の可能性も念頭に置くべき（逆も然り）
私がアフリカの年中ほぼ暑い国から、真冬のスイスに出張になった時の話です。暑いアフリカの国なので、毎日春夏用のスーツを着ていましたが、突然、「スイスに１週間出張してくれないか？」と上司から言われました。
この時のスイスは真冬の２月。当然、スーツも秋冬用でなければ、かなり寒い思いをすることになります。しかし、私はこの時、前の赴任地であったフランスで着ていた秋冬用スーツをアフリカにも持ってきていたので、何とか風邪もひかずに、この極寒スイスの出張を堪えることができました。
この時、「もし秋冬用のスーツを持っていなかったら・・・」と考えると、ホントゾッとします。
また、逆の「寒い国→暑い国」へ出張する場合もありえます。日本の真夏のように蒸し暑い国に秋冬用のスーツで出張するのは、かなりキツイです。そのため、「春夏用スーツ」と「秋冬用スーツ」を１着ずつ持って行くことをオススメしています。
なるほどね。でもさぁ、現地でスーツを購入すればいいんじゃないの？それだったら別に「春夏用スーツ」と「秋冬用スーツ」を１着ずつ持って行く必要はないんじゃないの？
そう思うよね。でもね、僕は現地での購入はリスクが高いから、オススメしていないんだ。その理由を今から説明していくね。
理由⑥：赴任先で自分の体形に合ったスーツが見つかるとは限らない
日本で販売されているスーツは基本的に日本人の体型に合うように作られています。もちろん、これは外国にも当てはまる原則です。例えば、私が４年間いたフランス人（西洋人）と日本人（東洋人）の体型は以下のように異なります（あくまで原則論です。また、差別する意図は全くありません）
| 骨格 | 太もも | 背中の筋肉 | |
|---|---|---|---|
| 日本人（東洋人） | 横幅がある | 比較的太い | 前の筋肉が発達 |
| フランス人（西洋人） | 縦に細長い | 比較的細い | 後ろの筋肉が発達 |
このような体系の違いが東洋と西洋ではあるため、例えばフランスでスーツを購入しようと思ったら、「ズボンが細長い（太もも部分が大きくない）」スーツがメインで販売されているため、日本人の体型に合ったスーツが見つからない可能性があります。
だから、「最悪現地でスーツを購入すればいいや！」という考え方はあまりオススメできませんね。また、スーツの現地調達には別の問題もはらんでいます。
理由⑦：春夏用スーツや秋冬用スーツがいつでも購入できるわけではない
これは海外に限った話ではありませんが、日本でも「春夏用スーツ」と「秋冬用スーツ」を購入できる時期は大体決まっています。
そのため、仮に４月に赴任することになったとします。その人が「赴任先は冬も寒いから、秋冬用のスーツも赴任前（３月）に買っておきたいなぁ」と考え、スーツ販売店に行っても、販売されているスーツのほとんどが「春夏用スーツ」ということが想定されます。
これは海外でも全く同じことが当てはまります。また、年中真夏のアフリカや東南アジアなどに赴任になった場合、「君、来月（１月）ワシントンに出張に行ってくれないか？」と上司から言われたときも、同じ問題に直面します。
毎日３０度前後の暑い国から、１月の極寒のワシントンに出張するときには「秋冬用スーツ」が必要になります。でも、そのとき赴任先で売られているのは、ほぼ「春夏用スーツ」です。
そのため、どの季節にも対応できるようにするために「春夏用スーツ」と「秋冬用スーツ」を日本から１着ずつ持って行くことをオススメしています。
因みに時季外れのスーツを購入する裏技はやはり「ネット購入」ですね。以下に参考までにリンクを掲載しておきますね。私の元同僚は真冬の日本に帰国したときに、「春夏用の服」を購入するためにわざわざ沖縄にまで行ったそうです。そう考えると、便利な時代になりましたね。
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スーツ２着で海外赴任する場合に気を付けた方がいいこと
スーツを２着持って行った方がいいのはよく分かったけど、海外赴任先に持って行くスーツに関連して、他に気を付けた方がいいことある？
そうだね。僕の経験も踏まえていくつか気を付けておくべきことがあるから、簡単に説明しておくね。
スーツが破れたり、ボタンが外れたりすることもあるので、最低限の裁縫セットは必須！
日本でもそうですが、スーツは破れたり、ボタンが外れたりすることがありますよね。海外赴任時に「スーツのお尻部分が破けた(泣)」とパニックにならないためにも、最低限の裁縫セットは赴任先に持って行った方がいいですよ。
湿気、カビ、虫食い対策も万全に！
特に蒸し暑い国に赴任する方は、湿気、カビ対策、虫食いの対策は万全にしておきましょう。私がアフリカにいた時も大切なスーツを守るために、以下のような日本製品を駆使して、スーツを守り抜きましたよ。
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スーツを着る仕事じゃない人も、最低１着はスーツを赴任先に持っていた方がいい
海外赴任する人の中にはスーツを普段着ることがない人もいるよね？例えば技術系の人とか。そういう人はスーツは持って行く必要はないんじゃないの？
そう思う人もいるよね。でもね、特に日本人が少ない国に赴任する場合は、日本大使館のレセプションに招待されることもあるから、最低でも１着はスーツを持って行った方がいいよ。この話は、モーリタニアにバッタを倒しに行った前野ウルド浩太郎さんの本にも書かれていたよ。
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Yシャツも最低４着（半袖２着、長袖２着）持って行った方がいい
あとさぁ、Yシャツも最低２着持って行った方がいいよね？
Yシャツは「半袖２着・長袖２着」の４着は持って行った方がいいと思うよ。Yシャツも毎日着るし、さすがに「夏に半袖１着・長袖１着」だけだと、夏に長袖は暑いし、半袖１着だと、帰宅後にすぐ洗濯する必要があるからね。
なるほどね！じゃあ、「半袖２着・長袖２着」持って行くよ。オススメのYシャツも教えてくれないかな？
個人的にはアイロン不要で、速く乾く以下のようなYシャツがオススメだよ！Yシャツは自分のサイズが分かっていれば、わざわざ店舗に行かなくても、ネットで購入もできるよ。
ポチップ
海外赴任に男性用スーツは何着持って行った方がいい？～まとめ～
いかがでしたでしょうか？情報量が多かったので、最後に簡単におさらいをしておきましょう。
- 結論：男性用スーツは最低２着は持って行こう！
- 理由①：数年間の海外赴任生活のみスーツがもてば、ＯＫ！
- 理由②：スーツ一着だと、仮にスーツが破れたり、汚れたりした場合に面倒なことになる
- 理由③：現地でクリーニングできる環境なら、なおさら２着だけで数年間の赴任生活を乗り切れる
- 理由④：交互に、または季節ごとに着ることにより、スーツへのダメージを軽減できる
- 理由⑤：酷暑の国から極寒の国への出張の可能性も念頭に置くべき（逆も然り）
- 理由⑥：赴任先で自分の体形に合ったスーツが見つかるとは限らない
- 理由⑦：春夏用スーツや秋冬用スーツがいつでも購入できるわけではない
- スーツ２着で海外赴任する場合に気を付けた方がいいこと４選
ありがとう鈴木先生！これでスーツに関するモヤモヤ不安が晴れたよ。
どういたしまして！毎日着るスーツだけど、持って行く荷物の量と予算、現地の気候条件などを踏まえても、最低２着あれば、数年間の海外赴任期間は何とか乗り切れると思うよ。
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