皆さんの中には「学生に海外に興味を持ってもらいたいけど、どうしたらいいか分からない」と悩んでいる方もいるかと思います。そういう学生さん相手には、人に限らず、本や映画などありとあらゆる一期一会を大切にするように意識しましょう!。
今日はその一期一会を大切にして、海外に興味を持たせる具体的な方法と私の経験談について説明したいと思います。
一期一会って、人との出会いだけに使う言葉じゃないの?
一期一会って、人との出会いだけに限られないんだよ、ケイタ君
まずは一期一会の意味について確認
まず、一期一会の定期を見ていきましょう。
私なりの解釈ですが、一期一会とは、その出会いが一生に一度かもしれないから、その出会いを大事にしようという意味です。元々、茶道の言葉ですが、一般社会にも広まった言葉のようです。
一期一会って今まであまり意識したことないなぁ
学生に海外に興味をもってもらうには人以外の一期一会も重要
ところで皆さんは、一期一会を大事にしていますか?
一期一会と聞くと、職場や学校などでの人との出会いを思い描く人が多いのではないでしょうか。でも、一期一会は人との出会いだけでなく、人以外のありとあらゆるものとの出会いも一期一会です。
この一期一会の考え方が、学生に海外への興味を持たせるのに重要となります。
一期一会って国際理解にも重要なの?どういうこと??
まあ慌てないで。ゆっくり説明していくよ。
海外に興味を持つきっかけは、人、本、映画などたくさんある
さて、学生が海外に興味を持つようになったのは、何がきっかけだったでしょうか。その国の人と友達になったというのが分かりやすいかと思いますが、その他のきっかけも多いかと思います。
例えば、たまたま見た韓国ドラマで韓国や朝鮮半島に興味を持った学生もいるのではないでしょうか。また、たまたま書店でぶらぶらしていたら、アフリカにおける国際協力の本が目に留まって、国際協力に興味を持った学生もいるでしょう。
このように外国への興味に限らないことですが、人間の興味・関心というのは、ちょっとしたことから始まるものです。そのちょっとしたことを大事にしましょう!ということをこの記事では皆さんに伝えたいです。
僕が日本に興味を持ったのは、たまたま家に置いてあった日本の漫画を読んだからだよ!
国際理解は、海外への興味や関心が前提となっている
ケイタ君は日本の漫画から日本について関心を持ち始めたんですね。
国際理解は、海外への興味や関心が前提となっています。海外への興味や関心がなければ、「日本のことだけ知っていればいいや」の精神で、海外に目を向けることはないでしょう。
そのため、学生などに海外のことについて如何に興味や関心を持ってもらうかが重要になります。
でもさぁ、具体的にどうやって興味や関心を持ってもらうの?
ケイタ君、良い質問しますね!
例えば、学校内に外国のイベントなどに関するポスターを掲示するのもいいですし、何かの機会で学生に外国のことを紹介する機会があれば、その国の食べ物、面白い習慣、日本との共通点など興味や関心を持ってもらいやすいテーマを選ぶなどの工夫をするといいでしょう。
僕も国際理解教育でアフリカについて日本人の生徒の前で話したことがあるよ
私の経験談(アフリカと韓国)
ここで、私がアフリカと韓国に興味を持った話をしたいと思います。
私も多くの本や映画などを通して、海外に興味を持ちましたが、この二つの国に関しては、人との出会いがきっかけでした。こういことが海外への興味へのきっかけになるんだということを参考までに見ていただければと思います。
僕がアフリカと韓国に興味を持つようになったきっかけを話すよ
海外で人生で初めて話した外国人がガーナ人
私は20歳のときに、初めてドイツに1ヶ月間短期留学をしました(詳細は、別の記事で紹介します)。初めての海外でとにかく緊張していて、成田→香港→フランクフルトの機内でほとんど一睡もできませんでした。
無事にドイツのボンという町に着いて、大学の学生寮に案内されました。個室ではありましたが、部屋の中にキッチンやトイレがなかったため、共用のスペースに行きました。そこに登場したのが、長身のガーナ人の留学生でした。
私は、ドイツ語を多少勉強していましたが、まさかの英語での質問。
鈴木先生は、ドイツなのにいきなり英語で質問されたんだね!
とにかく緊張していた私でしたが、何とか彼の英語に食らいついていきました。何を話したかはあまり覚えていませんが、「農業の勉強をしにドイツに留学していること」と、「彼がごちそうしてくれたチャーハンのような炒め物が塩辛かったこと」をよく覚えています(彼も「salty」だと言っていました(笑))。
海外で最初に15分以上まともに話したのが、ドイツにいるのにドイツ人ではなく、ガーナ人だったとは、今思い返してみても、なかなか印象深い出来ことでした。
この時の私は全く想像すらできていませんでしたが、その後、時を経てアフリカへ約4年間も勤務することになるとは思いませんでした。きっとこのときの出会いが、私をアフリカへ導いたような気がしてなりません。
そんな自分がアフリカで4年間も勤務するとは、この時は思いもよらなかったよ
ドイツに行って、ドイツ人ではなく、韓国人と仲良くなる
次に、これは「留学あるある」の話ではありますが、私はドイツに合計2か月ほど短期留学をしましたが、その時に最も交流したのは、ドイツ語のクラスにいた韓国人でした。
ドイツ語のクラスには欧米系の女子学生が数名、韓国人1名、日本人数名がいましたが、クラスではドイツ人の先生以外は、外国人のため、外国人と仲良くなるのはある意味必然でした。
その当時の私は、中国語は勉強していましたが、韓国には全くと言っていいほど、興味がありませんでした。その私がクラスメイトの韓国人と交流するようになり、徐々に韓国や韓国人というものに興味が湧いてきました。
ドイツから帰国後、ドイツ語も勉強しましたが、それ以上に韓国語への熱意が強くなりました。そして、その後、ドイツと同じように2回短期留学で韓国に行き、その後も8回ほど韓国に旅行に行くまでになりました。
人生、何がきっかけになるか分からないということをよく学んだよ。
学生に海外に興味を持たせるには一期一会の出会いを大切にしよう!~まとめ~
いかがでしたか?
学生さんに海外に興味を持ってもらうためには、とにかく海外に関することを与えて、海外に興味を持ってもらうきっかけを与えることが重要です。
そして、一期一会後の行動が、国際理解において大事です。
私の経験談で恐縮ですが、私が韓国に興味をもったのは、全くの偶然です。ドイツに行って、韓国人とドイツ語を話すなんて、ドイツに行くまでは全く想像すれできませんでした。また、ガーナ人との出会いからアフリカへの興味が少しずつ芽生え始めました。
多くの学生が「興味を持ったけど、そこで終わり」にしているのは大変もったいないことです。
私はこのドイツ短期留学が人生の中において、大きなターニングポイントだったと思っています。この短期留学がなければ、韓国に行くこともなかったですし、海外で勤務することもなかったと思います。
そのため、教員の皆さんも学生に海外について興味を持ってもらいたいと考えているのであれば、まずは、多くの海外のことを学生に提供することから始めましょう。一期一会がなければ、その後の行動も始まりません。また、私の事例のように、何がきっかけになるか分かりません。諦めずに海外のことについて提供していきましょう!
なお、国際的に活躍!コースでは、国際的に活躍できる職業やアフリカでの苦労話などを紹介しています。こちらもご覧いただけると嬉しく思います!
【参考】鈴木ケイタスクールとは?
鈴木ケイタスクールでは、主に以下の7つのテーマについて有益な情報発信を行っています。
国際・留学に関心がある方には「フランス語関連」や「国際関係などに関する分析」などが参考になると思うので、ぜひご覧いただければと思います。
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