PR

外交の世界で国際協調などない!あるのは自国の利益の追求のみ!について簡単に解説

国際・留学コース
スポンサーリンク

※本ブログの収益は「サブサハラアフリカ学生への奨学金事業」の準備に使わせていただきます。本ブログの目標は「こちら」から確認いただけます。

 タイトルを見て、びっくりした方もいるかと思います。こんな過激なタイトルをつけると、以下のような突っ込みを受けるような気がします。

「自国の利益の追求のみだって!?自分の国だけ良ければいいのかよ!」
「そんなことしたら、どこの国も鎖国や保護主義になってしまうのではないか?」
「現代社会で自分の国の利益だけ追求していたら、孤立してしまうよ!」

 でも、外交の場で仕事をしていた私からすると、各国は確かに自国の利益しか考えていないように感じました。今日は、日本人の多くが少し誤解している国際協調について、説明したいと思います。

 この記事を読めば、外国では当然の「国際協調主義」の真の意味について知ることができると思います。間違った「国際協調」に関する教育を受けそうな大学生や高校生に特にオススメの記事ですので、最後まで読んでみてください。

ケイタ君
ケイタ君

国際協調って他の国と仲良くしながら、問題に対処するってことじゃないの?

間違いではないけど、本質的な部分が抜けているね。今日はそれについて説明するよ。

鈴木先生
鈴木先生

本記事の信頼性
・筆者は元外交官(元国家公務員)。外交官として、多くの国際交渉を担当。

この記事で分かること
・国際社会では、自国の利益の追求が第一であり、その上で他国との妥協点を探っていくのが外交だということが分かる。
・プラザ合意のときの日本は国際協調を優先するばかり、自国の利益を大きく損なったこと(失われた20年)が分かる

 因みに、今日の記事は、「1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~(光文社新書)岡本勉著(2018年01月26日発売)」という本からインスピレーションを受けたものです。

 この本は、バブル崩壊後の長期不況である「失われた20年」は、1985年に日本が、円安から円高に無条件で変更することとなった(これを作者は、無条件降伏と呼んでいます)プラザ合意のせいであると主張しています。

 後で説明しますが、この時に日本は、他の国の利益(当時は米国)に配慮しすぎて、条件なしで円安から円高に誘導するプラザ合意に受け入れてしまいました

 この本を読めば、何となく知っているプラザ合意、バブル、バブル後の日本経済、円安・円高の功罪などについて、理解を深めることができます。もっと固い本かと思っていましたが、かなりスラスラ読めてしまうので、本が苦手な方にもオススメです。

 円安の今だからこそ、為替、円安・円高などについて知っておくと、他の人と差別化ができて、あなたに対する周りの人の評価も上がると思います!興味がある方は、ぜひ一度読んでみることをオススメします。

\楽天なら紙の書籍も送料無料で購入可能!/
スポンサーリンク

まず、一般的な国際協調の定義を確認しましょう。

 まずは、一般的な国際協調の定義について確認しましょう。goo辞典では以下のように定義されています。

【国際協調主義】
自国の利益のみを追求するのではなく、国際社会の中で諸外国と友好的に協力しながら、課題に対処し、共存していこうという考え方。日本国憲法の基本原理の一つ。

goo辞典(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8D%94%E8%AA%BF%E4%B8%BB%E7%BE%A9/)
ケイタ君
ケイタ君

国際協調ってこの定義通りじゃないの?

これだと、ちょっと間違って理解されそうな内容なんだ。

鈴木先生
鈴木先生
スポンサーリンク

「1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~(光文社新書)岡本勉著」での国際協調の定義は?

各国の通貨と黒い手

 それでは、「1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~(光文社新書)岡本勉著(2018年01月26日発売)」ではどのように国際協調を定義しているか見てみましょう。

「国際協調は各国の利益に折り合いをつけ、各国の不満や不平をうまく抑え、それをオブラードにくるむもの」
「国際協調というものはない。あるのは、自国の利益だけだ」

「1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~(光文社新書)岡本勉著」
ケイタ君
ケイタ君

なんか、さっきの定義より、自国の利益が前面に出ているね

これが国際スタンダードなんだ。日本政府も基本的に同じスタンスだけど、一般の方には、国際協調の意味が少し誤解されて認識されているんだ。

鈴木先生
鈴木先生
スポンサーリンク

国際社会では、自国の利益の追求が第一。その上で他国との妥協点を探っていくのが外交。

多国間協議のイメージ

国際社会では、自国の利益を最優先するのは当然

 国際社会では、もちろん他国と仲良くすることも大事ですが、自国の利益の追求が最も大事です。例えば、以下のような日本の首相がいたら、皆さんは激怒しませんか?

「外国からの圧力が強いから、外国産の米を超格安で輸入して、諸外国に許してもらおう」
「米国が日本との貿易赤字に不満を抱いているから、アメリカの要求通りに円高を受け入れよう」etc

 いくら日本人がお人よし(これはこれで日本のいい文化だと思いますが)だからといって、日本の利益より他国の利益を優先するということはあってはなりません。それは一般的に売国奴と呼ばれます。

 外国政府との二国間交渉や多国間交渉では、各国は、まず自国の利益の最大化を目指します。何とかして、時には経済力や軍事力などを盾に、相手に自国の要求を吞ませようとします。これが国際スタンダードです。

 協調というのは、その次の段階で行うもので、いきなり最初から協調はしません。ただ、日本は先述のプラザ合意において、最初から協調を選択し、無条件で円高・ドル安を受け入れてしまったため、バブル崩壊後の「失われた20年」へと繋がっていってしまいました。。。

 その時にもっと、自国の利益を追求できればよかったのですが、当時の日本は「円高仕方なし」という感じだったとのことです。

\楽天なら紙の書籍も送料無料で購入可能!/

その上で他国との妥協点を探っていく

妥協点を探り、合意に至る

 ただ、自国の利益だけを全部、相手に呑ませることは難しいため、政府は相手との折り合いをつけて、自国の利益の最大化を狙っていくことになります

 この時も、政府は基本的には「自国の利益」のみを追求しており、「自分の意見ばかり通すと、相手が可哀そうだから、相手の利益のことも考えてやるか」みたいなことは考えていません。あくまで譲歩も自分の主張を通し、自国の利益を最大化するための戦略なのです。

 では、「1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~(光文社新書)岡本勉著(2018年01月26日発売)」ではどのように、「他国との妥協点を探っていくこと」を説明しているか見てみましょう。

「自国の利益をお互いうまく融通しあって、折り合いをつけ、勝ち取れるところは勝ち取り、譲るべきところは譲って、うまく一致点を見つける」

「1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~(光文社新書)岡本勉著」
ケイタ君
ケイタ君

なるほど!自国の利益の追求が最初で、その後、うまいこと自国の利益が最大になるように協調するってことだね。

それが国際スタンダードだよ。外国との交渉ってシビアだからね。

鈴木先生
鈴木先生
スポンサーリンク

最後に

 いかがでしたでしょうか。最後に今日のまとめをしておきましょう。

本日のまとめ
・国際社会では、自国の利益の追求が第一であり、その上で他国との妥協点を探っていくのが国際スタンダード。
・プラザ合意のときの日本は国際協調を優先するばかり、自国の利益を大きく損なった。

 テレビや大学の授業などで、「国際協調が大事!」と言われることが多いため、「国際協調が第一だ!」、「外国と仲良くしなくてはいけない!」と考えて、自国の利益を忘れてしまうことがあります。

 もちろん、国際協調も大事ですが、それはあくまで自国の利益の最大化を図った上での国際協調です。何でもかんでも相手国の言うことを受け入れていたら、日本が日本でなくなってしまいます。

 今回の「国際協調」のように、ちょっと意味が正しく理解されていない用語がまだまだありますので、今後少しずつ紹介していきたいと思います。

\楽天なら紙の書籍も送料無料で購入可能!/

この記事を読んで、「国際協調」には英語ができないと!と感じた方は、以下の記事も参考にしてください。

鈴木先生
鈴木先生
鈴木先生
鈴木先生

コメントや質問は大歓迎だよ。コメント欄やお問い合わせフォームから何でも気軽に聞いて下さいね(コメント欄はこの記事の最下部です) ※いただいたコメントは全て拝見し真剣に回答させていただきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました