「Done is better than perfect」という言葉を御存知でしょうか。
Facebook創始者であるザッカーバーグ氏の言葉で、日本語訳をすると、「完璧であることより、まず終わらせることが大事だ」という意味になります。なかなか意味深な言葉ですよね。
実は、この言葉を知る前に、私は、仕事でも勉強でも「100点より80点」を目指すことを座右の銘にしてきたため、この言葉の意味をとても素直に理解することができました。
今日は、「Done is better than perfect」という言葉の意味を私なりの解釈で説明したいと思います。
今日の記事を読めば、完璧主義より、まずはトライして、それなりに終わらせることの重要性が理解できるようになると思います。
今までテストで100点ばかり取るよう言われてきた社会人の方に特にオススメの記事ですので、ぜひ最後まで読んでみて下さい!
「Done is better than perfect」って初めて聞く言葉だな
結構、物事の本質をついている良い言葉だと思うよ。僕なりの視点で解説していくね。
この記事のポイント
①最初からいきなり100点を目指さない。まずは70点や80点で物事を終わらせる
②常に最善の方法はないか謙虚な気持ちで考える
③改善点や問題点を次回の行動に反映する
「Done is better than perfect」の職場での意味:出所をまず確認
まず、「Done is better than perfect.」の出所を確認してみます。
アメリカでは証券を発行するために、すべての重要情報を開示した登録届出書(Registration Statement)の提出が求められています。そのFacebookの登録届出書にしっかり「Done is better than perfect」が記載されていますね。
インターネットではザッカーバーグ氏が本当は「Done is better than perfect」と言っていないとの情報も出回っているが、それはデマですね。
「Done is better than perfect」の職場での意味①:いきなり完璧を目指すことは無理
それでは「Done is better than perfect」の意味について説明していきます。
仕事では100点満点の結果になることは、あまりない
まず、「Done is better than perfect」の前提について説明します。
社会人の方なら、よくご理解いただけると思うのですが、仕事で100点満点の結果を得ることはあまりありません。
例えば、あなたの会社(仮にA社としましょう)が業者で、品物やサービスをお客様の会社に提供する場合、あなたの会社は以下のように考えるのではないでしょうか。
「もちろん、もっと価格を高く設定して利益率を上げたいけど、そんなことをしたら、他社に負けてしまう。仕方なく、サービス価格を下げざるを得ない」
この場合のA社の100点満点は、「利益率が高くて、今後も継続的に発注してくれること」でしょうが、これは現実的に無理です。そんなことをしたら、競合他社に負けてしまいます。
A社は当然、値段などで妥協をすることになります。このように仕事では妥協をせざるを得ないことが多いです。この時点でもうA社にとっては、100点満点はないのです。
仕事上では、「他部署からの要求に完璧に応える」、「上司からの指示に100%従う」ことなどは現実的ではありません。
実際、各部署ではそれぞれの利権、主張ややり方などがありますし、上司からの指示通り動いても、うまく調整ができないことだってあります。
そのため、100%を目指すのではなく、70点から80点くらいを実現できれば、良しとするのが現実的です。
因みにこの考え方は外交の世界でも同じだよ。以下の記事も参考にしてみてください!
完璧を目指さないわけではない
でも、「Done is better than perfect」と聞くと、完璧を目指さなくてもいいって聞こえるんだよね。
ケイタ君のように感じた方もいたかと思います。ただ、誤解のないように言っておきますが、完璧を目指さないわけではありません。あくまで「最初から100点満点を目指す必要はない」ということです。
もちろん結果的に100点満点の結果をいきなりゲットできればいいですが、そんなことは前述のとおり、あまりありません。
後で説明しますが、まずは終わらせてみて、改善点などを見つけて、完璧を目指していくプロセスがとにかく大事です。
「Done is better than perfect」の職場での意味②:終わらせることの重要性
まず、終わらせてみる
「Done is better than perfect」の前提(100点満点になることはあまりない)を踏まえて、「Done is better than perfect」の意味について説明していきます。
「Done is better than perfect」の最も核となる部分が「終わらせる(done)」の部分です。この「終わらせる」が「完璧(perfect)」より優れていると言っています。
つまり、完璧な状態ではなく、とりあえず物事を終わらせることが大事だという主張です。どういうことか具体例を挙げてみてみましょう。
研究、調査、会議、イベントを例に考えてみましょう
例えば、あなたが研究室で何かの実験や調査をしているとき、完璧な答えが一回の実験や調査で見つかるでしょうか。
そんなことはまずないですよね。何回か実験や調査をしてみて、ある程度の傾向が分かれば、とりあえずは問題ないでしょう。
また、何かの大きな会議やイベントを主催する際に完璧な段取りを計画していても、実際の会議やイベントでは思う通りに行かないことも多々あります。
それでも、会議だったら、マイクが壊れてようと、出席者に配る水がなくても、最悪、議事が進行すればいいですし、イベントもメインゲストが多少遅れようと、来場すればとりあえず大きな問題にはなりません。
大事なことは、物事の本質を見極めて、とにかく終わらせることです。細かいこと(例:会議で水が提供されなかった、メインゲストがイベントに遅刻した)などは、達成出来たらもちろんいいですが、そこはあくまで付随する部分なのです。
意味のない指摘しかできない上司については、以下の記事を参考にしてください!
まずは及第点で問題ない
このように仕事で大事なことは、「致命傷にならないこと」です。つまり、物事の本質の部分をクリアできていれば、とりあえず致命傷にはなりません。
人間は誰しもミスをします。ミスをしない人間などいません。
因みに、今の職場では最初から100%を目指せ!という風潮です。
私は「100%の仕事なんて不可能」って考えて気にしていませんが、人によってはこれをプレッシャーと感じる人もいるでしょう。プレッシャーを感じて、いいパフォーマンスが上げられるでしょうか。まあ、無理でしょうね。
私が上司だったら部下に、「まずは70点とか80点を目指そうね。仕事をしながら少しずつ100点を目指していけばいいんだよ」と忠告しますね。
「Done is better than perfect」の職場での意味③:終わった後に改善点を考え、次に生かす
とりあえず70点や80点を目指して、そこから少しずつ100点を目指していけばいいんだっていう説明をしましたね。ここで少し詳しく説明をしていきます。
終わってから、問題点や改善点を考える
とりえあず仕事をdoneしたら、まずその仕事の問題点や改善点を考えるようにしましょう。例えば、次のように考えてみましょう。
「この会議では、水を提供できなかったけど、次回からは必ず水を提供しよう」
「このイベントでメインゲストが遅刻してしまったけど、次回からはもっとリマインドをしたり、集合時間を少し早めてリスク管理をしよう」
「今回の調査では〇〇という傾向が分かった。今度はちょっと対象を広げて、調査してみよう」etc
この仕事の振り返りが、perfectな成果に繋がるんだ
「perfect」を少しずつ目指していく
仕事の問題点や改善点が明確になってきたら、必ず次回に生かすようにしましょう。生かせれば、あなたの仕事は少しずつ100点満点に向かっていきます。
私の上司に特に言いたいのですが、ミスをしない人間などいません。むしろミスをすることによって、人間は自分の過ちを反省して、それを生かし、成長をしていくのです。
最初からperfectを達成していたら、そこから何も成長ができません。また、当人はperfectだと思っていたけど、実際は改善点が多くて、改善点の多さに当人が気づいていないパターンもあります。
そのため、「Done is better than perfect」の真の意味は、以下の3点に集約できると思います。
「Done is better than perfect」の真の意味
①最初からいきなり100点を目指さない。まずは70点や80点で物事を終わらせる。
②常に最善の方法はないか謙虚な気持ちで考える
③改善点や問題点を次回の行動に反映する
僕もこの3点を意識して、日々精進しているよ。
「Done is better than perfect」の職場での意味について解説!~まとめ~
いかがでしたか?「Done is better than perfect」の職場での意味を御理解いただけたでしょうか。
最後に「Done is better than perfect」の意味をもう一度確認しておきましょう。
「Done is better than perfect」の意味
①最初からいきなり100点を目指さない。まずは70点や80点で物事を終わらせる。
②常に最善の方法はないか謙虚な気持ちで考える
③改善点や問題点を次回の行動に反映する
この考え方は、仕事だけでなく、日常生活のあらゆることに応用ができると思います。身につけられると、あなたの人生がかなり豊かになっていくので、ぜひ実践していきましょう!
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サラリーマンの方には、「上司・職場」に関する記事の中に参考になる情報があると思いますので、ぜひご覧いただければと思います。
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