こんにちは!数多くの外国人の方とコミュニケーションを取ってきた鈴木ケイタです。
突然ですが、皆さんは、コミュニケーション能力が高い人って以下のような人のことを考えいませんか?
私はフランス語圏に8年間滞在していた中で、数多くの国籍の方と会食をしたり、面会をしたりしてきました。その過程で、コミュニケーション能力が高い人というのは、「相手の意図することを正確に理解することができる人」だと認識するようになりました。
今日は、この真のコミュニケーション能力が高い人の特徴について、自分なりの経験談を交えながら、説明していきたいと思います。この記事を読めば、コミュニケーション能力が高い人の概念が変わると思いますし、コミュニケーション能力が高い人になるための第一歩を踏み出すことができると思います。
就活中の学生さんのみならず、社会人や高校生にもオススメの内容ですので、最後まで読んでみてください。
コミュニケーション能力が高い人って、誰とでも会話することができる人っていうことじゃないの?
そう思っている人が多いんだけど、実はそうじゃないんだよ、ケイタ君。
この記事で分かること
・コミュニケーション能力が高い人とは、「相手の意図することを正確に理解することができる人」のことを言うことが分かる。
・コミュニケーション能力が高い人になるための方策を学ぶことができる
コミュニケーション能力が高い人の特徴
コミュニケーション能力が高い人というのは、「相手の意図することを正確に理解することができる人」のことを言います。つまり、相手の意図することを正確に理解する能力や、相手の話の本質や本意を見抜く能力のことを指します。
多くの人が勘違いしていますが、コミュニケーション能力とは、決して「誰とでも会話することができる人」でも「ユーモアが得意な人」でもありません。
コミュニケーションとはあくまで双方向の意思疎通があって初めて成り立つものであるため、相手の言っていることが理解できなければ、コミュニケーション自体が成り立たなくなってしまいます。
そのため、相手の言いたいことをしっかり理解して、相手の話にうまく返して、言葉のキャッチボールができる人がコミュニケーション能力が高い人ということになります。
僕は思いっきり勘違いしていたってことだね
外国人の方と話すと、特にこの能力が求められる
私の経験上、外国人の方と外国語で話すときは、特にこの「コミュニケーション能力」が求められます。なぜかというと、私の経験上2つの理由が考えられます。
相手の言いたいことを100%理解することはできないから
日本語では相手の話を大体80%くらいは聞いていないと言われています。これが外国人の方と外国語で話すとなると(例えばフランス人にフランス語で話す場合)、どうしても母語ではないため、相手が言ったことの理解度は、日本語との会話に比べたら、落ちてしまいます。
そのため、相手の言いたいことを完全に理解することが難しいからこそ、聞き取れた範囲の情報から、相手の意図することを探っていく作業が必要になります。これこそまさにコミュニケーションに長けた人に求められる能力だと思います。
日本人は真面目だから相手の話を全て理解しようとするんだけど、その必要はないね。相手の言ったことで聞き取れたことから、相手の話の本質を見極めて、コミュニケーションを取ることが大事なんだ。
鈴木先生が言う通り、コミュニケーションを取ることが最も重要です。
このように相手の真意を探るという経験をしておくと、母語(日本語)で話をするときでも相手の真意を読み取りやすくなります。
分かりやすく話してくれる人ばかりではないから
私の経験上、外国人の方でも、あれこれ多くのことを語ってくれるが、結局、うまくまとめられず、相手に真意がなかなか伝わらず、本人だけそれを分かっているというケースが時々ありました。
みんなが全員、予備校の講師のように相手に分かりやすく話をしてくれるというわけではないため、このような場面は日本人同士でも出くわすことがあるかと思います。
でも、お得意様や、お偉いさんが相手の会食などの席で、何を言おうとしているのか分からない話をある程度理解して、相手に返答をしなけばらならないときもあります。
このようなときには、例えば「この人は、自分の国の教育資源の欠如(例:学校や教員が少ない、生徒が多すぎるなど)の話ばかりしていたけど、結局のところ、私の国から援助が欲しいんだな」と理解して、援助が可能な複数のプランを提示してあげると、先方も「この人は話が分かる!」と思って、話が進むことでしょう。
このように相手の話の真意を汲み取って、返事をするのにはある程度の練習が必要になります。その練習方法については次の章で説明いたします。
コミュニケーション能力が高い人になるための方策
では、コミュニケーション能力が高い人になるためには、どうしたらいいでしょうか。
相手の言いたいことを要約する練習
まず、一番効果があるのは、相手の言いたいことを要約する練習です。
例えば、大学の講義や、会社での会議の議事録など、意外と相手の言いたいことを要約する機会はあります。
大学の講義では、教員の発言を丸写しするのではなく、ある程度、教員の真意を見極めながら、ノートやパソコンに書き込んでいく必要があります。また、会議中の発言も同じです。
僕の場合は、外国政府への働きかけなども相手の言いたいことの要約練習になったと思っているよ
また、私はよく外国政府関係者に、我が国の立場や決議案等を支持するよう働きかけるデマルシュと呼ばれることをよくしておりましたが、これも要約の練習に大いに貢献してくれました。
例えば、とあるA国の外交官がB国の外交官にA国が主導する国連安保理の決議案への支持を求めたとします。デマルシュを受けたBさんが、「貴国からの要請をしっかりと受け取った。関係部署と協議の上、然るべく前向きに対応していきたい」と発言したとします。
この発言をそのまま「やった!ちゃんと対応していくれるって言ってくれた!」と喜んじゃいけないよ。
このような回答は、相手のデマルシュを避ける常套句のようなもので、決議案に賛成してくれるまでは安心ができません。
私はこのようなデマルシュをしていた駆け出しの頃は、相手の真意がよく分からず、とりあえず相手の言ったことをそのまま報告していましたが、このような回答を受けたときは、「うまく逃げられたなぁ。あまり期待できないな」と受け取るのが恐らく正しいかと思います。
このように考えられるようになったのも、相手が社交辞令で返答しているのか、本当に真摯に向き合って対応してくれるのかを、言動や態度などを通じて、感じ取れるようになったからです。
コミュニケーション能力の高い人になると、このように相手の発言のみならず、態度、口調、声のトーンなどの情報を総合的に判断して、相手の真意がどこにあるのかを読めるようになります。
皆さんもまずは相手が本当に何を言いたいのかを、言葉だけでなく、あらゆる情報から判断するようにしてみましょう。
仲のいい人だけでなく、様々な人と接すること
僕には、相手の言いたいことを要約する機会なんてないんだけど、どうしたらいいかな?
そういうときは、普段話さない人と話してみるといいよ
ケイタ君みたいに会議の議事録作成や、講義のノート取りのような機会がない方もいるかと思います。そういう方は、普段から接している仲のいい人だけでなく、様々な人と接することで、コミュニケーション能力が高まると思います。
仲のいい人とは以心伝心などで、簡単に自分の本意を相手に伝えることもできますし、相手も自分に対して、簡単に物事を伝えることができます。これはこれで素晴らしいことではありますが、これではコミュニケーション能力が高まることは期待できません。
やはり、目上の人、異性、異業種、子供、ご老人などありとあらゆる人とコミュニケーションを取ることでしか、なかなかコミュニケーション能力は高まらないと思います。
自分も学生時代は教員や同級生くらいしか話し相手がいませんでしたが、社会人になってから、先輩、後輩、異性、取引先の方などなどあらゆる方々と仕事を通じて、コミュニケーションを取ってきました。
このお陰で、少なくとも学生時代よりかはコミュニケーション能力が高まったと思います。
勘違いされてる?コミュニケーション能力が高い人の特徴とは?~まとめ~
以上、コミュニケーション能力の高い人について説明してきました。学生の皆さんは、就職活動でコミュニケーション能力を求められると思いますが、相手の言いたいことをしっかり理解することができる人がコミュニケーション能力が高い人だということを忘れないでください。
今日の記事を通じて、1人でも多くの方のコミュニケーション能力が高まることを期待しております!
【参考】鈴木ケイタスクールとは?
鈴木ケイタスクールでは、主に以下の7つのテーマについて有益な情報発信を行っています。
サラリーマンの方には、「上司・職場」に関する記事の中に参考になる情報があると思いますので、ぜひご覧いただければと思います。
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