皆さんは、物事を多面的・多角的に捉えたいと思ったことはないでしょうか。「物事を多面的に捉えるのって難しい」とか、「多面的・多角的ってそもそも何?」と、色々悩んでいる方もいるかと思います。
今日は、私が公務員試験の時事論文試験などで使用していた「物事を多面的・多角的に捉える」コツを紹介したいと思います。この記事を読めば、誰でも簡単に物事を多面的・多角的に考えるヒントを得ることができます。
公務員試験を目指す学生さんに限らず、社会人の方にもオススメの内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください!
僕も物事を色んな視点から見ることが苦手だな。
今日は物事を複数の視点から考えるヒントを教えるね。公務員試験の時事論文などにも応用できるから、ぜひ身につけてね!
物事を多面的・多角的に捉えるには、まず、総合大学の学部を書き出してみる
結論から述べたいと思います。物事を多面的・多角的に考えるには、まず「総合大学の学部を書き出してみる」ことが必要です。
私はこれを勝手に「総合大学思考法」と名付けています。
え!?何?総合大学??意味が全く分からないよ
大丈夫だよ。これから簡単に説明していくね
物事を多面的に見る具体例1:「気候変動問題」
例えば、気候変動問題について考えてみることにしましょう。総合大学思考法では、総合大学の学部の情報が必要になるため、総合大学の代表格である早稲田大学の学部一覧を見てみましょう。
総合大学だけに、たくさん学部がありますね。でも、これら全ての学部を覚えておく必要はありません。
私のような文系人間だったら、政治経済学部、法学部、商学部、教育学部、社会科学部くらいで十分かと思います(理系の方は、理工系の学部も追加してください)。
自分の出身大学が総合大学だった方は、自分の出身校の学部を思い返してみてくださいね。そうしたら、すぐに学部がいくつか頭に浮かぶはずです。
「気候変動問題」を各学部の視点で見ていく
例えば、政治経済学部の視点では、気候変動に影響を与える活動の規制、環境規制の導入といった政治の視点から気候変動問題を考えることができます。
また、経済学の視点では、温室効果ガスの排出権取引や外部不経済(簡単に言うと、オゾン層の破壊や温暖化などの影響により、ある経済主体に負の利益が発生している状態)などの切り口を考えることができると思います。
さらに、気候変動問題では学校教育も重要でしょうし(教育学部の視点)、気候変動によりビジネスチャンスが生まれるのかとか、企業は気候変動問題に社会的責任を負わなければならないのか(商学部の視点)などと考えることもできます。
うわぁ~、一つの問題でも色んな切り口があるんだね
そう、ケイタ君の言うように、総合大学思考法は、物事の多様な切り口を見るための1つの考え方になります。
物事を多面的に見る具体例2:「ウクライナ戦争」
では次に、総合大学思考法を使って、ウクライナ戦争について考えてみましょう。
念のため、もう一度早稲田大学の学部一覧を見ておきましょう。
まず、政治(外交)面では、国連や北大西洋条約機構(NATO)や欧米各国も活発に動いていますし、経済の観点からは、石油や小麦価格の高騰という点も重要なポイントになります。
また、法律(国際法)の観点から、ロシアにどのように制裁を行えるのか(国連安全保障理事会の制裁決議など)とか、そもそもロシアによるウクライナ侵攻は国際法に違反しないのかなどと考えることもできます。
さらに、ロシアによるウクライナ侵攻により、ロシアからマクドナルドなどの欧米資本が撤退しました。これはビジネス(商学部)の観点からの思考となります。
私の知り合い(体育学部卒)は、ウクライナ問題を「ロシアのオリンピックへの参加」という視点で考えていましたね。
総合大学思考法は応用が利く
以上2つの例を通してみてきたとおり、この思考を使えば、物事を簡単に多面的・多角的に見ることができます。
元々、公務員試験の時事論文試験の際にどのような切り口で論文を構成するかなどを考えるときに、使っていた手法ですが、この思考法は実生活でも大きく活用することができます。
でも、論文試験以外に物事を多面的に見る必要ってあるかな?
ニュースなどを見るときに使ってみても面白いよ
例えば、ウクライナのニュースもそうですが、テレビのニュースや討論番組を見ているときに、「なんでこのニュースは政治面ばかり強調しているんだ。経済のことには全く触れていない」という感じで、批判的に物事を見ることができるようになります。
また、会社の会議や大学のゼミなどで、総合大学思考法を使って、他の人と違う切り口で問題提起をしたり、質問してみたりすると、会議やゼミの質が高まることでしょう。実際、このテクニックを私は公務員試験の集団討論でよく使っていました!
ちょっと違った意見を違った角度から言えたら、その人の評価も上がりそうだよね。
【元外交官が教える】物事を多面的・多角的に捉えるコツについて解説!~最後に~
いかがでしたか?それでは最後に今日のおさらいをしておきましょう!
本記事のおさらい
✅物事を多面的・多角的に捉えるためには、まず総合大学の学部を書き出してみる
✅気候変動問題やロシアによるウクライナ侵攻など、様々な問題を総合大学の各学部の考え方を適用して考えると、多面的・多角的な視点を得ることができる
現代社会は、今までの社会と比べて大変複雑な社会になっています。例示した気候変動問題でさえ、環境に加え、政治、経済、教育など様々な問題が絡んでいます。
このような社会において、我々は常に物事の多面性を意識していかなければいけません。まさに自己研鑽が必要になります。
その多面性を理解するツールとして、この総合大学思考法を活用していただければと思います。きっと、今までとは違った世界が見えてくると思います。
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