皆さんの職場や学校に外国人の方って結構いませんか?皆さんは、そのような方々とうまくコミュニケーション取れていますか?皆さんの中には、以下のような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、私が日本語学校の事務職員をしていたときに、実践していた外国人(留学生)への上手な接し方について説明したいと思います。この記事を読めば、外国人の方との接し方のヒントが分かるかと思います。
日本語学校や大学などで定期的に外国人(留学生)の方と接する人や、職場や身近なところに外国人の方がいる方にとてもオススメな記事ですので、最後まで読んでみてください!
鈴木先生は日本語学校でも勤務していたよね。その時、留学生からとっても人気があったって聞いたよ。
うん、僕が人生で一番やりがいを感じた仕事でもあったね。今日は、留学生の方と接するときに僕がどんなことを大事にしていたかについて説明するね。
私が事務職員をしていた日本語学校の仕事内容(飛ばしてもOK!)
私は今から15年ほど前に東京にある日本語学校で事務職員をしていました。その時の仕事内容は、入学事務、入国管理局関連業務、留学生の奨学金給付、校外学習の企画運営などでした。
留学生は大体250名くらいいました。中国、韓国、台湾などの主要国の学生に加え、セネガル、ウガンダ、カメルーン、インドネシア、ラオス、カンボジアなどの非漢字語圏の学生も多く在籍していました。
それでは、以上の前提をもとに、次の章でその日本語学校で留学生と接するときに大事にしていたことについて説明したいと思います。
日本語学校で留学生と接するときに大事にしていたこと4選
私が留学生と接するときに大事にしていたこと4選です。
とにかく積極的に声をかける
まず、とにかく積極的に声をかけることが重要です。挨拶だけの簡単なものでもいいですし、ちょっとした立ち話(例えば、「日本語上手くなったね」とか、「今日も漢字の勉強大変そうだね」とか)でもいいでしょう。
大事なことはこちらから話しかけることです。絶対に受け身になっていてはいけません。私が日本語学校に勤めていたときの職員の方に、とにかく受け身の姿勢で、留学生に話しかけない人がいました。
積極的に話しかけるメリットって何かあるの?
残念ながら(本人にとっては残念ではないのかもしれませんが)、このような職員の方には、留学生(外国人)の方がちょっとした質問や相談をすることはありませんでした。
一方、毎日、留学生に積極的に声をかけていた私のところには大小様々な質問や相談事が舞い込んできました。時には留学生から「学生が意識を失って倒れている!」という一報がすぐに来たり、受験用の作文の添削を依頼されたりなど、留学生の方の悩みを微力ながら解決してきました。
このように日々のちょっとした悩みや質問を解決してあげることは、留学生(外国人)の精神状態の安定に大変有効です。留学生(外国人)は慣れない日本の生活にストレスや不安を抱えています。そのようなストレスから不登校になったり、帰国したりするケースもあります。
日本語学校の事務職員の最大の仕事は、そのような留学生の生活を守り、彼らの夢の実現をサポートすることにあります。彼らの夢の実現のためにも、微力ながら声をかけて、支えてあげていきましょう。
名前を覚えて、名前で呼びかける
積極的に声をかける重要性はご理解いただけたかと思いますが、実際に声をかけるときは、名前を覚えて、名前で呼びかけましょう。私も留学生としてフランスに2年間滞在していましたが、やはり教授の先生なり、事務の職員の方が私のファーストネームを覚えてくれて、それで声をかけてくれるのは、とても嬉しいものです。
声をかけるなら、僕にもできそうだね!
なぜ嬉しいか分かりますか?「職場での挨拶のメリットをアフリカでの挨拶の重要性から解説!」でも少し説明しましたが、名前で呼びかけるということは、相手の存在を認めたことになるからです。これにより、異国の地で少なからず不安を抱えている留学生(外国人)に安堵感を与えます。
私は人の名前を覚えるのが今でも苦手ですが、なぜか留学生の名前を覚えるのだけは得意でした。
例えば、アフリカからの留学生4名を乗せた成田空港からの空港バスを迎えに行ったときに、乗車していたアフリカ人4名が順番にバスを降りてくるたびに、「○○」、「●●」、「△△」、「▲▲」と名前で呼んで、握手とともに留学生を迎え入れていました。後から聞いた話ですが、このときの留学生は私から、名前を言われたことを嬉しく思ったとのことです。
また、インドネシアの学生15名程が初登校でまとまって学校に来た時、入口に立つ15名の彼らの名前を順番に、かつ正確に言うことができました(我ながらよくできたと今でも思います)。もちろん、その後の私の認知度は大変高いものがありました。
皆さんも頑張って留学生(外国人)の方の名前を覚えて、その名前で呼びかけていきましょう!
ちょっとした変化に気づいてあげる
これも外国人に限った話ではありませんが、留学生のちょっとした変化に気づいてあげることも大事にしてました。
例えば、「お、髪切ったね。良く似合っているじゃん!」とか、「最近、漢字のテストが多くて大変みたいだね」とか、本当に何気ないことに気づいて、話しかけるようにしていました。
これは日本人同士でも同じことかと思いますが、ちょっとした変化に気づいてあげられると、「この人はよく自分のことを見ていてくれているなぁ」と思ってもらえます。そうなると、この留学生から自分に対する信頼関係が生まれます。
僕も留学していたから、このちょっとしたことで話しかけてもらえると確かに嬉しかったね。
最初は、必ず日本語で話しかける
私は日本語学校にいたため、留学生とは極力日本語で会話をするようにしていました。
なぜかは説明不要かと思いますが、留学生は当然日本語を勉強に日本語学校に通っています。事務職員は彼らが接する数少ない日本語のnative speakerなのです。彼らは先生以外の日本人に授業で習った日本語を使いたいと思っているため、事務職員は彼らの日本語を受け止める義務があります。
因みに日本語学校以外の部署にいた同僚が「日本語学校に勤務することになったら、俺はまずいな。だって英語できないもん」と言っていたことがありました。
しかし、はっきり言って、このような方は物事の本質が見えていないと思います。詳しくは以下の記事で解説していますので、気になる方は、ご覧ください。
最初は、必ず日本語で話しかけるとは言っても、英語や中国語が必要になることはある
外国人留学生には、まず日本語で話しかけようと説明しましたが、日本語が通じないことがあります。そのときは英語か、中国語など、その留学生が理解できる外国語で話す必要があります。
また、日本語学校の事務をしていると、外国からメールや電話で問い合わせが来ることがあります。
大体、英語か中国語で問い合わせが来るので、日本語学校の事務職員を目指す方、もしくは既に日本語学校の事務職員の方は、英語か中国語ができることが望ましいです。
英語と中国語に対応した辞書は持っておいた方がいいでしょう。以下の記事と商品を参考にしてみてください。
外国人への上手な接し方!日本語学校の事務として大事にしていたこと~まとめ~
いかがでしたか?最後に今日のまとめをしておきましょう。
留学生と接するときに大事にしていたこと4選
✅とにかく積極的に声をかける
✅名前を覚えて、名前で呼びかける
✅ちょっとした変化に気づいてあげる
✅最初は、必ず日本語で話しかける
この4つの行動を一つでも実行できれば、外国人の方との接し方が上手になっていくと思います。何より大事なことは「勇気をもって留学生(外国人)の方に話しかけること」です。
私も昔は外国人の方に話しかけられても逃げ出してしまうようなこともありましたが、勇気を持って話し始めたら、こんなにも楽しいものはないのかと実感しました。皆さんも一かけらの勇気でもいいので、積極的に話しかけてみることをオススメします!
この留学生との接し方を学んだお陰で、外国人スタッフ(部下)と上手く仕事ができるようになりました。参考までに記事を貼っておきます。
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