皆さんは、「翻訳ツールが発達している現代で、語学なんて学ぶ必要ないよ」って思っていませんか?そんな方に以下の質問を送ります。
「では、外国の文化や情勢を理解するために、どうしたらいいと思いますか?」
答えとしては「ニュースを見る、新聞を読む、読書する、詳しい人に話を聞くなどする」などがあげられると思います。
でも、例えばアフリカのサントメプリンシペの文化や情勢について知りたいと思ったら、これらの情報は日本ではなかなか入手が困難だと思います。それはなぜか?
それは皆さんの多くが、日本語で情報を得ているからです!
え、日本語で情報収集するのは当然じゃないの?
日本語だけでは世界のほんの一部のことしか知ることができないんだ
「日本人なんだから、日本語で情報を得るのは当たり前じゃないか!」と思われる方もいるかと思います。それはそれで正しいですし、日本語で情報を得ること自体間違いではありません。我々日本人は日本語から情報を得るのが一番簡単ですし、一番時間がかかりません。
また、冒頭の疑問にもありましたが、翻訳ツールが発達している現代では、語学不要を唱える人が少なからずいます。
でも、これらを踏まえても、なお外国語を勉強しなければならない理由があります。それは何だと思いますか?私は以下の2つだと考えています。
✅日本語だけでは、世界の文化や情勢のほんの一部しか知ることができないから
✅いくら翻訳ツールが発達しても、その翻訳内容が正しいかどうかは結局、人の目で確認しなければならないから
この記事を読めば、外国語をまだまだ学ばないといけない理由がはっきりと分かると思います。
今日は、外国語を勉強しなければいけない根本的な理由について解説します。
語学を学ぶ意味やメリット①:日本語だけでは、世界の文化や情勢のほんの一部しか知ることができないから
まず、「日本語だけでは、世界の文化や情勢のほんの一部しか知ることができないから」が理由として挙げられます。具体的に見ていきましょう。
現地の人は知っているのに、日本の人が知らないニュースがある
皆さんは日本のニュースサイトや新聞を読めば、大体世界情勢をフォローできると考えていますでしょうか。これは正しいとも言えますが、正しくないとも言えます。
確かに大まかな世界情勢を把握できますが、特に新聞の国際面などは紙幅に限りがあるため、当然、掲載できるニュースも限られます。ということは、現地の人は知っているのに、日本の人が知らないニュースもあるということになります。
例えば、昨年、実施されたフランス大統領選挙では、マクロン大統領(現職)とルペン候補(国民連合)との一騎打ちという情勢が日本でも多く伝えられていました。
ただ、実際のところ、メランション候補(不服従のフランス)、イダルゴ候補(社会党)、ペクレス候補(共和党)の政策や情勢については、日本ではあまり報道がされていませんでした(理由としては、フランス大統領選挙だけにニュースの時間や新聞の紙面を割くわけにはいかないことが考えられます)。
マクロン氏・ルペン氏のみならず、その他の政党の候補者についても理解しなければ、フランス大統領選挙の概略や全容を正しく理解することはできないでしょう。
外国語を学習して、自分で情報を入手するしかない
じゃあ、これらの情報を正しく入手するにはどうしたらいいの?
そのためには外国語の学習が必要なんだ!
それでは、これらの情報を入手するのにはどうすればいいのでしょうか。それにはやはり外国語を学習して、自分で情報を入手するしかないと思います。
フランス文化や情勢なら日本でもまだ比較的容易に知ることができますが、これが冒頭に掲げたサントメプリンシペだとそうはいきません。「サントメプリンシペってどこの国?」、「何語を話すの?」っていうくらい皆さんの認知度は低いと思います。
これは当然です。人口20万人しかいないポルトガル語圏で、チョコレートが有名っていうことを知っている日本人は、正直ほとんどいないと思います。
僕はアフリカ人だから、サントメプリンシペのことは知ってるよ!
日本人がこのような国の現地情勢を調べることになったら、自ずと日本語だけでは限界があります。そうなると、やはり現地語(この場合は、ポルトガル語)を知らないといけないわけです。
でもさ、AI翻訳などを使ったら、外国語の学習は不要じゃないの?
ケイタ君、良い質問ですね(笑)。
確かに、今はGoogle翻訳などのAIによる翻訳も発達しています。AI翻訳を活用したら、外国語学習は不要になるんじゃないの?と思った方もいるかと思います。
でも、だからといって、外国語学習が不要になるわけではないです。その理由を見ていきましょう。
語学を学ぶ意味やメリット②:いくら翻訳ツールが発達しても、翻訳内容が正しいかどうかは結局人の目で確認する必要があるから
AIによる翻訳ツールのレベルが上がっても、現状ではまだまだ完全にAI翻訳だけで事足りるという段階にはありません。確かに、私もフランス語のパソコンでの入力が面倒なときに、Google翻訳などを使用します。
でも、その翻訳された訳文を見ると、多くの場合、何かぎこちなく、不自然な感じが否めません(そもそも日本語とフランス語は全然違う言語なので(これを言語距離が遠いと言います)、両言語間の翻訳は難しいのです)。
そうなると、ビジネスなどの実践ではこれらのAI翻訳は、不自然な部分があるため、ある程度は使えるけど、完全には使えないというのが現状になります。
つまり、何が言いたいかというと、翻訳ツールを完全に使いこなすには外国語の能力が必要ということです。なぜなら、AI翻訳の訳文が自然な外国語になっているか、自身の外国語の能力で確認できないといけないからです。
よく、海外からの送られてくる日本語のスパムメールって日本語がおかしいことありませんか?これが典型例ですね。あのスパムメールのレベルを見ると、AI翻訳にもまだまだ限界があるんだなと感じます。
だから、いくら翻訳ツールが発達しても、翻訳ツールをうまく活用するためにも外国語学習は必要なのです。
僕が書いた「9割の日本人が知らないフランス語の真の実力!フランス語を勉強しないと世界から取り残される!?」という本にも同じ趣旨のことを書いています。気になる方は、以下のリンクを覗いてみてくださいね。
語学を学ぶ意味やメリットがないだと!?外国語学習が絶対必要な理由2選~まとめ~
いかがでしたか?最後に今日のおさらいをしておきましょう。
外国語学習が絶対必要な理由2選
✅日本語だけでは、世界の文化や情勢のほんの一部しか知ることができないから
✅いくら翻訳ツールが発達しても、翻訳内容が正しいかどうかは結局人の目で確認する必要があるから
じゃあ、どんな言語を勉強した方がいいの?と聞きたい人もいると思いますが、まずはどの言語でもいいので、1つの言語を極めることをオススメします。
闇雲に複数の言語を勉強しても、どれも中途半端になりがちです。
まずはひとつの言語に特化して、1つ外国語の武器を持てるようになりましょう!1つ外国語ができるだけで、はっきりいって世界が変わります!
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国際・留学に関心がある方には「フランス語関連」や「国際関係などに関する分析」などが参考になると思うので、ぜひご覧いただければと思います。
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