皆さんはフランス語と聞いて何をイメージしますか?独特のきれいな発音や、ブランド物や化粧品等から来るおしゃれで華やかなイメージでしょうか。
それもフランス語の大事な一面ですが、今日は9割の日本人が知らないフランス語を学ぶメリットについてお話ししたいと思います。
僕の母国語はフランス語だけど、フランス語ってそんなに凄い言語なの?
うん、そうなんだ。今日は、世界中で話されているフランス語の多面的な実力を一緒に学んでいこう。
フランス語を学ぶ最大のメリット:世界中で話されている言語
フランス語を学ぶ最大のメリットは、「フランス語が世界中で話されている言語である」ことです。
「何だ、そんなの知ってるよ。大した話じゃないじゃないか、期待はずれだ」と思われた方もいるかもしれませんが、基本を知らなければ、応用も効かないので、まずはフランス語の客観的な実力を見ていきましょう。
なお、ここでは、世界言語のことを、単純に世界の多くの地域で母国語とされており、実際に話されている言語と定義します。それではフランス語を学ぶメリットを詳しく見ていきましょう。
フランス語を学ぶメリット:フランス語話者の数
フランス語話者の数は約3億人
皆さんは、フランス語話者って世界で何人くらいいると思いますか?まさか、フランスの人口(2020年1月1日現在で約6,706万人)=フランス語話者の数って思った人はさすがにいませんよね?
実はフランス語話者の数は約3億人います(在日フランス大使館HP)。実は、中国語、英語、スペイン語、アラビア語に次いで、世界で5番目に話されているのがフランス語なのです。
3億人もフランス語話者がいるんだね!多いね!
中国語話者は人数は多いが、方言が強いため、普通語が通じにくいこともある
「中国語や英語の話者に比べると、全然フランス語話者って全然少ないじゃん!」と思われた方もいるかもしれません。確かに中国の人口は現在約14億人(外務省HP)と言われており、この数字だけ単純に見るとフランス語話者の方が少ないように見えますね。
でも、中国語や英語を勉強したことがある経験から申し上げると、中国人の全員が普通語(北京語)を話すわけではありません。中国国内の地方に行けば、普通語が通じにくい地方もありますし、その他の方言が強い地域もあります。
英語には米語、英語、豪語など様々ある
また、英語も同様です。
日本では米語を主に学習していますが、英語にはイギリス語、豪語などがあり、発音がかなり異なるものや、単語そのものが異なるもの(例えば、1階を米国ではfirst floor、英国ではground floorと言いますね)もあります。
因みに語学のスペシャリストが集まる外務省には、米語のみならず、英語や豪語のスペシャリストもいます。
英語が英語圏の各国によってかなり異なるということを外務省も理解しているということですね。
じゃあ、フランス語は結構同じ単語で話されているってこと?
実は、ほぼ均一に話されているんだ。
フランス語は多くの地域でほぼ均一に話されている
この点、カナダケベック州を除き(これは後述します)、フランス語は多くの地域でほぼ均一に話されています。私が仕事の関係で滞在していたアフリカの仏語圏では、多少アフリカンアクセントがありますが、私がフランスで学習したフランス語はほぼ間違いなく通じました。
このため、フランスで学習するフランス語が多くの仏語圏でそのまま使用できる点は、フランス語学習者にとってはかなりのメリットかと思います。
フランス語を学ぶメリット:フランス語は世界各国で話されている言語
フランス語は英語とともに、世界各国で話されている汎用性の高い言語で、32カ国で政府の公用語(在日フランス大使館HP)となっています。
ここで言う世界各国とは、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、アジア・オセアニアと定義します。皆さんは、それぞれどこの国でフランス語が話されているか、分かりますか?
ヨーロッパ
まず、ヨーロッパは簡単ですよね。
フランス、スイス、ベルギーなどが瞬時に頭に浮かんだかと思います。
これは簡単だね!
アフリカ
次のアフリカも大丈夫かと思います。
サッカーワールドカップなどでおなじみのコートジボワール(日本語に直すと、象牙海岸。昔、象牙が取引されていたからこの名前がついたようです)、カメルーン、セネガルなどがフランス語圏です。
日常的にフランス語を使用する人の59%がアフリカ大陸で暮らしています(在日フランス大使館HP)。アフリカがフランス語の中心と言っても過言ではありません。
また、これも興味深いデータですが、最もフランス語話者が増えている地域もアフリカ(17%増)なんです(在日フランス大使館HP)。
アフリカというと、どうしても貧困や飢餓など負のイメージがありますが、実際はまだまだ発展途上で、国によって経済格差はあるにせよ、経済発展や衛生状況等の改善による平均寿命の伸びなどにより、アフリカの人口は増え続けています。
このアフリカの重要性については別記事で詳しく解説していますが、日本でフランス語を勉強している人の多くが、フランス語を勉強してもフランス止まり(つまり、アフリカに目を向けない)の人が多い点は、残念で仕方ありません。
僕の住んでいる国の公用語はフランス語だよ
南北アメリカ
では、南北アメリカ大陸はどうでしょう。有名なところは、先ほど少し出てきたカナダのケベック州です。カナダ自体、英語とフランス語が公用語の国ですが、ケベック州の公用語はフランス語のみです。
私もケベック州に行ったことがありますが、私が話しているフランス語は相手に通じますが、相手が返すフランス語が全く聞き取れないことが何回もありました。
このときの私のフランス語の能力は、フランスでほとんど不自由することのないレベルだったので、ほとんどのフランス語は理解できると思っていましたが、このときだけは全く太刀打ちできませんでした(笑)。
何かフランス語を話しているのは分かりますが、どれも文意を捉えられないというか、頭に意味が入ってこないというか、大変不思議な感覚を覚えたのをよく覚えています。
だから、ケベック州滞在中は極力英語を使うようにしていたよ。
少し話がそれましたが、南北アメリカ大陸でフランス語を公用語としている国としてはハイチが有名です。
また、フランスの自治領も南北アメリカ大陸にはいくつかあり、例えば、宇宙センターがある仏領ギアナやマルティニーク、グアドループなどがあります。
中南米はスペイン語やブラジルのポルトガル語のイメージが強いですが、実はフランス語圏もあることを覚えておきましょう。
アジア・オセアニア
最後にアジア・オセアニアです。この地域の仏語圏って結構出てこないと思います。例えば、日本でもリゾート地として人気の高い仏領ニューカレドニアや仏領ポリネシアの公用語の一つがフランス語です。
こうやって見ていくとフランス語圏って全世界に広がっているのが分かりますよね?
ただ、フランス語が世界的に使われているため、フランス語圏の人は意外と英語ができないんだ。気になる方は、以下の記事を見てみてください!
旧仏領インドシナは?
因みにかつてフランスが植民地にしていた旧仏領インドシナ(現在のカンボジアやベトナムなど)では現在でもフランス語は使えるのでしょうか。
これらの国では、現在ではフランス語を使用できる人は皆無のようです。
その一方で、フランス語の推進やフランス語に関する政策、経済、文化等の協力を行う国際機関フランコフォニー国際機関(OIF)に、カンボジアやベトナムなどのアジアの国々も加盟しています。
フランコフォニーについて詳しく知りたい方向けに、以下に簡単に説明しておきます!
フランス語を学ぶメリット①~フランス語が使える国ってこんなにあるの!?~まとめ~
以上、いかがでしたか?少しはフランス語のメリットを感じていただけたでしょうか。
フランス語話者の数と世界的に話されているという点がフランス語を学習する最大のメリットです。あなたも世界言語のフランス語を勉強して、世界のフランス語話者とお友達になってみませんか?
次回は、外交言語としての重要性・価値からフランス語の重要性について解説したいと思います!
参考文献・HP
1.フランス基礎データ(日本国外務省HP)
2. フランス語、世界5位の言語(在日フランス大使館HP)
3.中国の人口(中国基礎データ、日本国外務省HP)
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【参考】鈴木ケイタスクールとは?
鈴木ケイタスクールでは、主に以下の7つのテーマについて有益な情報発信を行っています。
国際・留学に関心がある方には「フランス語関連」や「国際関係などに関する分析」などが参考になると思うので、ぜひご覧いただければと思います。
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