あなたも、旅行や留学などで日本に来た外国人の方々と交流する機会があるかと思います。そのようなときに、あなたは彼らに何語を使って話しますか?真っ先に「英語で話さないと!」って思った人も少なくないでしょう。
ここでは、「日本語で話しかけてくる外国人の方々にはまずは日本語で話しましょう!」ということについて、お話ししたいと思います。
日本に来る外国人の人たちには何語で話したらいいのかな?
ケイタ君、そういうときにはまず日本語で話せばいんだよ!今日はそのことについて説明するね。
なぜ日本語で返さないといけないのか。
それでは、日本語で話しかけてくる外国人の方には、日本語で返す必要があるのか、説明をしていきます。
日本語を使いたい外国人の方々は一定数いる
日本に来る外国人の方々は、留学生、ビジネスマン、旅行者など多種多様です。そんな彼らの中には、日本語が使える、日本語を勉強しているという方々もいます。彼らは日本以外で日本語を使う機会がほとんどありません。
また、日本語を初めてかじった程度の外国人の方でも、せっかく日本に来たら、「こんにちは」とか「ありがとう」とか使いたくなります。これは、あなたが外国に行ったときに、「現地の言葉を少し使ってみたい!」と思う気持ちと全く同じです。
外国人の方が「日本語を使いたい!」と思っていて、あなたが日本語で話しかけられたら、こちらも堂々と日本語で応対しましょう!
アフリカだと日本語が使えないから、僕も日本に行ったら、日本語で会話したいなぁ!
日本に興味を持つ人にさらに日本好きになってもらう
こちらが日本語で応対すると、日本語でのコミュニケーションが始まり、その外国人の方も、日本語でコミュニケーションが取れて、満足します。
その外国の方が日本語を使いたい!と思ったということは、多かれ少なかれ日本に対して興味や関心があるということになります。
そのような外国人の方にますます日本好きになってもらうことは、とても大切なことです。
日本に興味や関心があるから、外国人の人は日本語を使うんだね。
言語はその国の文化。文化への敬意にはしっかりと対応すべき
日本の人口は依然として1億人以上います。そのため、少なくともその人数だけ日本語話者がいることになります。一方、英語やフランス語話者の数と比べると、日本語話者の数は少ないと言わざるを得ません。
このような状況の中で、数ある言語の中で外国の方々には難しいといわれている日本語を外国人の方々が使ってくれているというのは、日本人にとっては嬉しいことではありませんか。
言語はその国の文化を表しています。そのような文化に敬意を示している外国人の方々の気持ちに、我々は応えなければいけないと思います。
外国人の方が日本語を使ってくれるだけで、僕はとっても嬉しく思うよ。
そうだよね。実は、この文化への敬意というのは、海外で外国の方と仕事をするときにも大事なんだ。気になる方は、以下の記事を覗いてみて。
日本語でコミュニケーションが取れないとき
でも、日本語が分からない外国の方もいるよね?そのときはどうすればいいの?
そういうときは、お互いが知っている言葉でコミュニケーションをとればいいんだよ
では、日本語でコミュニケーションが取れなかったり、初めから英語で話しかけられたりしたときはどうすればいいでしょうか。
そのときは、皆さんが知っていて、相手も知っている外国語で応対すればいいと思います。①日本語、②お互いが知っている言語の順番で応対していけばいいでしょう。
日本に来る外国人の方が全員、日本語でコミュニケーションをとりたいとは考えていないため、あくまで「日本語で話しかけられたら、日本語で返す」ということだけ覚えておいていただければと思います。
外国人から日本語で話しかけられたら、必ず日本語で応対しようね。
大事なことは「相手に合わせること」
フランス語が分かる私に「英語」で話しかけてきたフランス人のお話
ここで1つ注意をしていただきたいと思います。それは、相手が日本語で話しかけてきたら、英語などの外国語で返してはいけないということです。これを気にしていない人もいるかと思いますが、私はこれをフランスで経験し、ショックを受けました。
私はフランスにいたとき、大学でフランス語などを勉強していました。知り合いのフランス人に街中でばったり会うと、そのフランス人は私に英語で話しかけてきました。
私は多少英語が分かるため、相手が何を言いたいかは分かりました(相手のフランス人も私が英語ができることを知っていて、英語で話しかけてきています)。彼の質問にフランス語で返したら、そのフランス人からは何とまた英語で回答が返ってきました(怒)。
この時は非常に不愉快な気持ちになりました。私は彼の英語の練習相手ではありません。「彼の英語に英語で答えればいいのでは?」と疑問に思った方もいるかと思いますが、フランスにフランス語を勉強しに来ていて、フランス語で話しかけた日本人の自分に対して、英語で返答するはやはり失礼ではないかと思いました。
せっかくフランス語で話しかけてるのに、相手が英語で返してきたら、嫌な気持ちになるよね。
日本語が分かるサウジアラビア人に英語で話しかける日本人のお話
また、日本の大学に留学していたサウジアラビア人の友人と、大学のキャンパスを歩いていたときのことです。彼は向こうから来た知り合いの日本人学生から声をかけられたのですが、その日本人学生は彼に対して英語で話しかけてきました。
そのサウジアラビア人の友人は、日本語は流暢ですが、あまり英語が得意ではなかったため、日本語で返答しました。
それなのに、その人はずっと英語で彼に話しかけていました。その会話の後、私の友人は「僕はあまり英語が得意じゃないんだけどなぁ」と少し困った顔をしていました。
これは僕も嫌だなぁ・・・
そうだね。日本で生活している外国人の気持ちになって考えてみることが大事ってことだよ。因みに、外国人の考え方などを理解できるオススメの本を以下の記事で紹介しているから、良かったら覗いてみてね。
日本語で話しかけてくる外国人の方には、日本語で話そう!~最後に~
国際理解のためには、「相手に合わせる」ことが重要です。国際交流していると、ついつい、自分達の文化や考えを押し付けがちです。
外国人の方だから英語ができるに違いない!とか、英語で話さないといけない!などと考えがちです。でも、これらは我々の一方的な考えであって、相手も我々に対して、日本語で話さないといけない!と考えているかもしれません。
外国人の方々の出方に合わせて、こちらの対応をかえる余裕が、真の国際人には必要になります。
また、外国人の方と接するときは相手のことを思って接する必要もあります。例えば、外国人の人が珍しいからといって、ジロシロ見るのはやめましょう。凄く嫌な気持ちになります。
皆さんも外国人の方々と交流するときは、独りよがりならないで、相手の立場になって交流するようにしてみてください!
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【参考】鈴木ケイタスクールとは?
鈴木ケイタスクールでは、主に以下の7つのテーマについて有益な情報発信を行っています。
国際・留学に関心がある方には「フランス語関連」や「国際関係などに関する分析」などが参考になると思うので、ぜひご覧いただければと思います。
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